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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
081話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その8
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呪を捨てろと言う。
そうすればもう戦う必要はないと、サーヴァントに反撃されるのを恐れるなら教会に保護をしてもらえばいいと、説得する。

「……まぁ、まだ温情があるだけ士郎さんらしいよね」
『そうですね、朝倉さん……』

だけど、そこでライダーが先んじて動いた。
セイバーさんの懐を?い潜り、慎二さんの元へと駆けていく。
士郎さんはなんとか避けたが、これでライダーに護られる慎二さんという構図が出来ていた。
慎二さんと少し話をしていたライダーはそこで思いもよらない行動を取った。
そう、自らの首に釘を刺したのだ。

「ひっ!?」

誰から漏れた声だったか分からないけど、まさか自害なわけでもない。
辺り一帯にライダーの鮮血が飛び散りながらも、飛び散った鮮血が次第に紋様のような魔法陣を形作っていく。
その魔法陣の中心に人の巨大な眼玉みたいなものが浮かび上がったと思った次の瞬間に、そこには真っ白い翼を広げるなにかの姿があり、光がその階一帯にまで及んで、士郎さんが気づいた時にはその階の教室はすべて壁が砕けていて地面も抉れに抉れていた。

「離脱用の、宝具ですか……?」
「にしては威力が高いよね。当たってたら士郎さんもセイバーさんもひとたまりもないと思うし」

それから士郎さんは気絶したあと、家に運ばれて遠坂さんに看病してもらったらしい。
だけど、ネギ君はそれだけで安心出来る玉ではない。
ネギ君も教師であるんだから他の見知らぬ生徒だろうと、心配するのが当たり前であり、

「士郎さん!それで学校で被害に遭った人たちはどうなったんですか!?藤村さんは!」
《落ちついてくれ、ネギ君。あれからすぐに教会の人達が来てフォローをして、魔術的事象というのは隠されてガス漏れで全員中毒になって病院に運ばれたけど命には別条はないという事になったらしい》
「それでは、誰も……?」
《ああ。結構な重症者もいたらしいけど、誰も死んでいない。それだけは確かな事実だ》
「そうですか……。よかった」

それで一応の安心を得たのか先ほどまで強張っていたネギ君の表情にも余裕が出来る。
それで、心にも余裕ができたのか、

「でも、そうですね……。サーヴァントに宝具……それだけでも脅威ですが、僕達の世界の魔法も威力だけは負けていません。ですからあんな使い方をされたら死者が出てしまうのは避けられないかもしれません」
《そうだ。だから魔術とか魔法とか関係なく人の為に使わなければいけない。使い方を知らないものが使えば大惨事になるし、故意に使うものがいればそれはもうただの心がない化け物と同義だ》
「だな。坊主も結構やんちゃなんだからよ。気を付けろよ?」

そう言ってランサーさんはネギ君の頭をこついていた。
まぁ、確かにそうだよね。
わたしも魔法
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