081話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その8
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
過去の士郎さんが死の間際についにセイバーさんを召喚した時。
ドラマ性あっていいよね!
こんなにピンチの瞬間にはさすがの士郎さんもタイミングがばっちしの瞬間にセイバーさんを召喚するなんて……。
召喚されたセイバーさんに士郎さんはケガよりライダーを倒せと命令する。
セイバーさんは少し戸惑うけど、士郎さんの気持ちを汲んでライダーを倒しにいった。
士郎さんも慎二さんに向かって駆けていく。
…………だけど、セイバーさんが来た途端に形勢逆転でもされたかの如く士郎さんから逃げていく慎二さんのなんと情けない姿の事よ……。
そしてついに壁際まで慎二さんを追いこんだ士郎さんは慎二さんの首を絞めながら、
『結界を止めろ、慎二。でないとお前の息の根を止める』
『お前に出来るのかい……?半人前のくせに……』
『そうだろうな。だけどな、一つだけ教わった事がある……』
そう言って士郎さんは言った。
―――どんなに取り繕うと、魔術は自分を殺し誰かを傷つける術なんだと……。だから魔術師は魔術師を殺すことを一番初めに覚悟しなくてはいけない。それを、お前は誰にも教わらなかったんだな?
そう言って慎二さんの首を絞める力を強める。
でも、なんていうか。
「なんか、士郎さんが少し怖いです……」
そうのどかが言葉を発していた。
まぁのどからしい純粋な反応だけど、
「いや、こん時の士郎の兄ちゃんにしてはいい心構えやと思うで?俺らかてここまでされてただただ泣き寝入りなんて嫌やし」
「まぁ、そうアルな……。下手すれば生徒全員の命が絶えてしまうかもしれぬ瀬戸際アル」
「で、ござるな。慎二殿の命を天秤にかければどちらが軽いかは明白でござる。もちろん、慎二殿にも相応の罰を与えるべきでござるが、まずは情勢を見守るのがいいかと……」
「必要に応じて悪を行う……僕も、こういう切羽詰まった事態になる時が来たら判断をしないといけない時がくるのでしょうか……?」
「ネギ先生……」
「ネギ……」
夕映とアスナのネギ君に対する心配の声。
ネギ君も表情は少し怯えも含まれているけど、そっか。学園祭の時に夕映と真向に話し合ってネギ君は『悪を行う』決意もしたんだよね。
この中ではアスナ以上に理解者はいまのところは夕映かもしれないね。
のどか、まだそんな調子じゃネギ君に着いていくって決めてるのに夕映には距離を離されて行ってしまうよ?
そんな、親友二人の対比を確認しながらも、話は進んでいく。
慎二さんは士郎さんに恐怖を感じたのかライダーに向かって叫んだ。
結界を止めろ、と。
ライダーは素直に命令を聞いたのか赤い世界はすぐさまに元の色に戻っていった。
結界は消えた。
だけど、士郎さんはなお首を絞めながら令
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ