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やまけんじろう)と立家隆太。大阪の高校に通っている。鎌山は風を操って攻防を行う鎌を、立家は遠距離、近距離と問わず自在に攻撃が可能な鉄爪を使用する。二人は領土攻撃班を担っていた。
「お前達、気弱になるな。全力で援護する。私も協力を惜しまん」
同行しているこの世界の男性が進言した。そして更に同行している女性にも呼ぶ。
「虞よ、移動できるか?」
「はい」
虞と呼ばれた女性は頭の髪飾りとしてつけていた赤い花を出して花弁を舞わせ、皆を空中移動させた。
イマヌエルからの情報はすみ子達にも届いていた。
「杯の所有者ってあの東京の女の子だろ?行けるか?」
「私達の方角からして無理ですね」
山口の言葉に対してエレーヌは断言した。
「そうか、仕方ねえ」
「でも、領土攻撃班は数多くいる。他の人間達に委託できるはず。私達は相手の領土を奪い返す事に専念しよう」
さらに同行しているジャンヌもそう答えた。
「・・・ん?」
「ジャンヌさん・・・、どうしたの・・・?」
「来ているんだ・・・。敵が!!」
「は・・・」
すみ子も言われて胸の鼓動が激しくなった。さらに異様な音、匂いだけでも違和感を感じた。すみ子の見聞の能力はここに来てから心臓の身でなく、鼻や耳でも感知できるようになっていたのだ。
「本当だ・・・。それもかなりの大群が・・・!!」
「何だと!?」
「か、返り討ちにするでやんす!!」
ヤス太郎はパチンコで周囲を発砲した。
「ヤス太郎、危ない・・・!!」
すみ子が銃で結界を張った。大量の矢が飛んできたが、結界で防いだ。
「なんて攻撃だ!」
ジャンヌは耳を澄ます。
「・・・来てるのは義教って男の軍だ」
「ヨシノリ!?」
「か、囲まれてるぜ!」
川村はバズーカで吹き飛ばした。しかし、あまり効果がない。
「チッ、機械で防いだか!」
「そこの邪魔もの共、貴様らに逃げ道はない、ここで焼き討ちにされるが良い!!」
一人の男が叫んだ。
「あ、あれだ!あれが義教!!恐怖政治を行ったという奴だ!!」
ジャンヌが指を差した。しかし、組織「義元」は義教の軍に包囲されてしまっており、逃げる術もなかった。
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