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おっちょこちょいのかよちゃん
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人間と会ったみたいだ!』
「ええっ!?」
 皆は驚いた。
「解ったわっ、今すぐ連れ戻しに行くわっ!!」
『ああ、しかし、解ってると思うけど、赤軍が固まっている所みたいだから無茶するなよ!』
「ええっ!!ありがとうっ、気を付けるわっ!!」
 りえはすぐ様通信を切った。

 さりは連絡を終えた長山に聞く。
「長山君、杉山君が赤軍に会ったって?」
「はい、声までは聞こえませんでしたが」
「その杯を持ってる女の子が杉山君を助けに行ったって事・・・?」
「はい、そうみたいです!」
「本部にも連絡を入れた方がいいと思うわ。これ・・・。もし赤軍の所にいたらあっさり殺されるか生け捕りでも人質として取引にされるかのどっちかよ!」
「は、はい!!」
 さりは通信機で本部の方に連絡を入れた。
「こちら本部守備班・羽柴さり」
『こちら本部のイマヌエルだ。どうかしたか?』
「今、杯の持ち主の女の子達が私の姉と共に杉山君を連れ戻しに行くって連絡があったの。杉山君を連れ戻しに行く行動をさせても大丈夫かしら?もしいいなら別の領土攻撃班にも援軍をお願い」
『そうか、杉山さとし君の救出か。許可しよう。一部の領土攻撃班に安藤りえちゃん達との合流を命じるよ』
「ありがとう」
『ところで杉山さとし君の行方については解っているかい?』
「はい。長山君の眼鏡で確認しました。今、杉山君はなぜか赤軍と行動を共にしています」
『何だって!?すぐに連れ帰さなければならない所だ。一体何されるか解らん。連絡ありがとう!』
 通信は切れた。
(これで大丈夫かしら・・・?)

 同じ頃本部の一室。りえの母は心配になった。
「りえ、大丈夫かしら?赤軍の所に行くって事は敵の本部に行くって事でしょ?」
 りえの母は娘が心配になった。
「安藤さん、大丈夫ですよ。私の娘とその夫もいますし、本部に向かうって事はもしかしたら剣を取り返しに行っているさらに別の娘に甥と合流できるかもしれませんよ」
 奈美子はりえの母を落ち着かせようとした。
「しかし、大きく離れた経路を通っているから剣奪還班と合流できるかは難しい。兎に角、領土攻撃班の一部を杉山さとし君の連れ戻しに参加させよう」
「イマヌエル、お願い!」

 各地で奮戦する領土攻撃班にイマヌエルからの指令が下る。
『こちら本部、イマヌエル。領土攻撃班の皆。只今杯の所有者達が行方不明の杉山さとし君を追跡中だが、只今赤軍と行動を共にしている事が明らかになった!彼女らだけに任さず付近にいる者、なるべく合流して共闘を求む!』
 イマヌエルの通信が切れた。
「おい、立家。やべえ話やな」
「ああ、今、俺達の付近を移動しとるんやないんか?」
 二人の高校生がイマヌエルの連絡を聞いて不安な顔をしていた。二人は鎌山健次郎(かま
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