暁 〜小説投稿サイト〜
『Necessary』
『昊の蒼』

[8]前話 [2]次話

昊はこんなに快晴で、雲ひとつ無くて目映くて、なのにどうしてこんなにも苦しいんだろう。
理由なんてのは幾つも在って、でも、ひとつも無いのかもしれないなんて思ったりしたんだ。
そもそも、此処でこうして昊を見上げて、こうしてのんびり歩いてる事が間違いなんだろう。

何の為に今此処で息をして、誰の為にこんなに押し潰されてるんだろう。
だからといって今此の瞬間自由になれたとて、一体何が欲しいのだろう。

答えの無い問いに悩むのはもう嫌だって、意味が無いからやめようって。
何かに固執したり求めたりしても、思い通りにならないから疲れるって。
そう、解ってるのになんでそっちに傾いてくのかコントロール出来ないでいる。

こんなに天気が良くて、大きな事件も無くて、失う仲間も居なくて、今はそれなりに平和な筈なのに。
あの頃を想えば泪が溢れて止まらなくなる。もう二度と、あんな日々を過ごしたくなんてないのに。

夢だったなんて事有り得ないけど、夢のような日々では在ったから、夢で在って欲しいと願ったりした。
こんな僕はずっとこうして生きてくんだろう。過去に囚われ縛られて前に進めない情けないままの僕。

[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ