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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第三百四十話 戻って来てその十四

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「そして絶対にね」
「なるべきじゃないわね」
「自分だって嫌だよね」
「死んでよかったって思われるなんて」
「三国志の董卓じゃあるまいし」
 この人は挙句死体を晒されお腹に火を点けられて三日三晩燃やされた。
「生前も相当嫌われていただろうしね」
「だから死んでもよね」
「そう思われるよ、そんな一生はね」 
 そこまで嫌われるそれはだ。
「絶対に過ごすべきじゃないよ」
「董卓みたいに」
「董卓は酷いことを一杯したから」
 三国志一の悪役と言われる位だ。
「そうなったけれど」
「そこまで嫌われるのはね」
「ならない様に生きないと駄目で」
「それでね」
 そのうえでだ。
「人に残念だとか思わせない為にも」
「身体を大事にすることね」
「そうしないとね」
「そうよね、それじゃあ」
「これからもね」
「私達も」
「身体のことは労わっていかないとね」
 心から思った。
「親父もそう言ってるし」
「それが義和の一年の計?」
「そうなるかな」
「そうなのね」
「書初めはしないけれど」
 これはしたことがない、書道自体嗜んでいない。
「それでもね」
「健康には気をつける」
「それで香織さんと一緒にいるよ」
「私となの」
「そうしていくよ」 
 笑顔でこう言った、そしてだった。
 僕は香織さんと一緒に八条荘への帰路を進んでいった、そして遂に八条荘が見えてきた。大晦日からのお参りも終わろうとしていた。


第三百四十話   完


                  2021・7・15
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