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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第三百四十話 戻って来てその十三

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「身体も熱くなり過ぎるし本当に身体の中の水分がなくなるから」
「危ないわね」
「西城秀樹さんトレーニングしてサウナに入って」 
 そうしてだ。
「ステージに出てね」
「西城さんって脳梗塞で倒れられたわね」
「その最初がね」
 まさにそれがだ。
「そうしてね」
「倒れられたの」
「ステージだからお身体を絞ろうとして」 
 そうしようというところにプロ魂を感じる、流石にヤングマンで一時代を築いた偉大な歌手だけはあると思う。
「そうされて」
「脳梗塞になられて」
「そう考えると」 
 本当にだ。
「水分補給もね」
「大事ね」
「うん」
「そうなのね」
「脳梗塞になったら」
 もうそれこそだ。
「後々まで影響するから」
「身体が満足に動かなくて」
「下手したら死ぬからね」 
 その脳梗塞でだ。
「こっちは若くてもなるし」
「なるの」
「なるよ」
 恐ろしいことにだ。
「だから充分にね」
「注意しないといけないのね」
「西城さんだって確か最初に倒れたの四十代だったよ」 
 充分過ぎる程お若かった。
「それで二十代でもね」
「なってしまうのね」
「だから水分もね」
 こちらもだ。
「いつも摂らないとね」
「いけないのね」
「幾ら何でもトレーニングしてサウナ入って」
 そしてだ。
「ステージに立つとかね」
「無茶だったのね」
「プロ意識は凄いけれど」
 このことは流石と思うけれどだ。
「倒れてね」
「若くしてお亡くなりになるよりは」
「ずっといいよ、せめてサウナ出て」
 トレーニングで汗をかいてだ。
「その後でね」
「水分補給すべきだったのね」
「そう思うよ、惜しいことだよ」
 あの抜群のスター性を思い返すとだ。御三家と言うけれど西城さんはやっぱりその中でもピカ一だったのではないだろうか。
「本当にね、誰かにそう思わせない為にも」
「身体は大事にしないとね」
「死んでよかったって思われたら」
 それならだ。
「こんな嫌なことないしね」
「そう思われる人もいるわね」
「そうなったら問題外だけれどね」  
 最早だ。
「けれどね」
「それでもよね」
「そこまで嫌われる人もそうそうないよ」
 死んでよかったと思われる位にだ、そうした人については生きていた時に一体どれだけ酷いことをしてきたのかと思う。
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