第三百四十話 戻って来てその十一
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「あるっていうから」
「そうなのね」
「だからね」
それでだ。
「親父みたいなのはね」
「凄いのね」
「本当にこのうちの三つか」
どれかに引っ掛かるかだ。
「複数ね」
「引っ掛かるんだ」
「そうらしいよ」
残念なことにだ。
「けれど親父は痩せてるし髪の毛もね」
「ふさふさなの」
「それで健康だっていうから」
だからだ。
「凄いよ」
「それじゃあ長生きしそうね」
「髪の毛なんてね」
僕も将来のことはわからない、一族の人にも薄い人がいる。
「何時なくなるかね」
「わからないの」
「本当に四十代になったら」
その頃はだ。
「きている人はね」
「そうなるの」
「プロ野球選手だっているから」
若い人だと二十代でだ。
「誰とは言わないけれど」
「それは言えないわよね」
「それか太るから」
この場合もある。
「年齢重ねたら」
「若い時は痩せていても」
「それでもね」
これがだ。
「太るわね」
「何でもね」
これも親父が言うことだ。
「子供の頃太ってる子をデブと言っていた人が」
「大人になったら」
「自分もってなるみたいだよ」
「因果ね」
「本当に四十代になったら」
その年代になるとだ。
「髪の毛がなくなるか太るか」
「身体壊すか」
「どれか一つはまずなっていて」
「複数の場合もあるのね」
「その身体の壊し方がね」
これはどうかというと。
「糖尿病とか神経痛とか腰とか膝痛めるとか痛風とか」
「そういうのになるのね」
「痛風痛いらしいからね」
流石に僕達の間でいない。
「けれどお肉とか卵好きで」
「特にビールよね」
「そう、ビールばかり飲んでると」
それこそだ。
「すぐにね」
「痛風になるわね」
「だからドイツとかだとね」
ビールをよく飲む国だとだ、ドイツ以外にもチェコやアイルランドがそうだ。この三国がビール大国だという。
「痛風は深刻だよ」
「何か三年生のヘッセさんが気を付けてるのよね」
「ああ、あの人ね」
僕も知っている人だ、まさに騎士という外見と性格の人で後輩の女の子達からも人気のある人の一人だ。
「あの人ドイツ人だから」
「ビールお好きで」
「だからね」
ビール好きなだけにだ。
「気を付けておられるね」
「そうよね」
「ドイツは朝からビールだから」
こうしたお国柄だからだ。
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