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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第三百四十話 戻って来てその七

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「早死にもね」
「あるわね」
「だからやっぱりね」
「よく寝ることに」
「ぐっすりとね、このお話だってそうだしね」
 何か出勤と退社のタイムログが三十分ない会社もあるという、ここまでくるともう冗談かとさえ思う。
「休むことがね」
「大事ね」
「うん、間違っても」
 それこそだ。
「三日徹夜でお仕事とかね」
「絶対に駄目よね」
「これ若い時は平気だって言っていても」
 それでもだ。
「絶対に後でね」
「くるわね」
「うん、寿命にね」
「やっぱり早死にね」
「そうなるよ。こんなの自慢していたら」
 三日徹夜とか寝ていないことをだ。
「僕は違うと思うよ」
「自分で身体悪くしているだけね」
「アインシュタインなんて十二時間寝ていたからね」
 一日辺りだ。
「この人は特別でもね」
「よく寝ることが大事ね」
「自分に適した睡眠時間をね」
「摂るべきね」
「親父でも毎日寝てるから」
 このことは守っている。
「どうも親父は一日三時間か四時間でいいらしいけれど」
「それだけでいいの」
「睡眠時間はね」
「それも凄いわね」
「何でもそれだけ寝たら」
 親父にとってはだ。
「充分らしいよ。飲んでもね」
「お酒飲んだら眠り浅くなるでしょ」
「けれどね」 
 それでもだ。
「それ位でね」
「大丈夫なのね」
「けれど絶対に寝るから」
 親父も徹夜はしない。
「そんな親父でもね」
「それで義和にはよく寝ろって言ってるのね」
「太く短くて言っていても」
 親父自身それ位寝れば十分という睡眠時間が短くて健康に支障が出るものだとわかっているのだろう。だから寿命についてはこう言っている。
「僕にはね」
「それで長生きしろっていうのね」
「そうなんだ」
 まさにだ。
「親父はね」
「自分はどうでもよくて」
「僕のことはね」
 そして他の人のことはだ。
「気遣うんだ」
「そうした人なのね」
「それで公平で義侠心もあるから」
 意地悪もいじめもしない。
「人気あるんだ」
「聞いていても悪い人じゃないしね」
「善人だと思うよ」 
 親父の本質はだ。
「破天荒で傾いていても」
「それでもよね」
「道は踏み外さないから」
 絶対にだ。
「女の人ともね」
「相手のいない人ね」
「そもちゃんとしてるし」
「遊び人でも道は確かで」
「家族に暴力は振るわないし」
 絶対にだ、このことも。
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