第三百四十話 戻って来てその二
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「いきなり死ぬんだ」
「それ凄く嫌よね」
「戦争で言うとあと少しで終戦なのに死んだ風かな」
「それも嫌ね」
「ソ連軍なんか戦争が終わるまで凄く死んだらしいけれどね」
スターリンが無理矢理突っ込ませたせいでだ、若し逃げるなら後ろから撃たれるのがソ連軍流だった。
「それも嫌だね」
「そうよね」
「だからね」
「最後の最後までなのね」
「玄関を潜って」
そしてだ。
「只今って言うまではね」
「気は抜いたら駄目ね」
「帰ったら幾らでも気を抜けるよ」
流石にお家の中まで何かない、ゲームだと街に入る様なものだ。もっともマイトアンドマジックというゲームでは街にもモンスターが出たが。
「だからね」
「今はなのね」
「あと少しだけだし」
「気を張ることね」
「そうしていこう」
「わかったわ」
香織さんは僕の言葉に笑顔で頷いてくれた。
「それじゃあね」
「八条荘までね」
「このままいくわ」
「そうしていこうね」
「車もあるしね」
「そうそう、やっぱりね」
「外にいる間はね」
「安全な場所でもね」
例えそうでもだ。
「少しでもね」
「気を抜かないで」
「いこう」
「そうね、それで帰ったら」
「お昼食べて」
「休むことね」
「僕も休むしね」
ベッドの中でそうするつもりだ。
「少しでもね」
「そうするわね」
「一年の計は元旦にありってね」
よく言われる言葉だ。
「元旦からお昼寝とか」
「よくないわね」
「そうかも知れないけれど」
それでもだ。
「ずっと起きてるからね」
「ちょっと寝ないとね」
「さもないとね」
「身体に悪いわね」
「お正月って冬だから」
それでだ。
「寒いから」
「無理したら風邪ひくわね」
「新年無理して」
忙しくてだ、本当に元旦は何かとある。
「それで体調崩してね」
「風邪ひくのよね」
「風邪ならいいけれど」
まだだ。
「肺炎になったりもするから」
「余計に悪いのね」
「結構多いみたいだよ」
聞く限りではだ。
「お正月に体調崩す人」
「肺炎になる人もなの」
「風邪でもね」
例え肺炎でなくてもだ。
「やっぱりよくないから」
「風邪は万病の元だしね」
「だからね」
「隊長には気をつけないとね」
「それでだよ」
本当にその為にだ。
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