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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
第百十話 八神、都に来るのことその八
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った。そのうえでだ。
 四人は神楽と共に酒も飲むのだった。その飲んでいる場は広場だった。全員で車座になって飲んでいる。そしてそこにいたのは。 
 呂布だった。彼女がビリーの話を聞いている。ビリーは酔いながら言っていた。
「俺はよ、それこそな」
「妹さんを」
「そうだよ、ずっと手塩にかけて育ててきたんだよ」
「ビリー一人で」
「親父もお袋も早くに死んでな」
「それはねねと同じなのです」
 常にだ。陳宮は呂布と共にいる。それはここでも同じでだ。
 ビリーの話を聞いてだ。納得した顔で頷くのだった。
「ねねも。両親が」
「そうか。あんたもなんだな」
「けれどビリーは悪いこともしながら」
「悪いことだけ余計だよ」
 すぐにむっとした顔で陳宮に返す。しかしそれでもだ。
 彼は陳宮にもだ。こう言うのだった。
「けれど俺一人がそうなってあいつが幸せになれるんならな」
「いい」
「ああ、それでもいいさ」
 こうだ。達観した顔で呂布に答える。
「俺は別にいいんだよ」
「そう。ビリーのそういうところは認める」
「けれどなんだな」
「そう。やっぱり悪いことはよくない」
 こう言うのである。

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