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インフィニット・ストラトス《もう一つの第零世代型IS》
第56話ルート分岐
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二手に分かれフランスルート組は長旅ゆえに一度シャルロットの実家であるデュノア家に一日お世話になることになった。
そして今はデュノア社が所有するアリーナにて泊めてもらう代わりに試作機の試験を手伝って欲しいということになっている。

千冬「これは…、まさか第四世代ですか?」

ジル「その通りです。第四世代型IS、名前を『風の貴公子(プリンス・ヴ・ヴェント)』です。シャルロットのカーネイションのデータをもとに作り、全体的なスペックはカーネイションには敵いませんが誰でも扱えるように仕上げております」

シャル「だからカーネイションの面影があったのか〜」

自社の新しい機体にはやはり興味が出てくるそうでシャルロットは細部までよく観察している。
デュノア社に所属しているテストパイロットが装着しており、本来の姿でより構造が分かりやすく見ることができる。
奥ではデュノア社に所属している技術者たちが茅原研究所に一応属している聖成に意見を求めている。

聖成「とはいえまだまだ修正箇所がいくつかありますね〜。実際の動きを見た感じスラスター出力が想定の70%しか出ていませんし。それにデュノア社の機体のコンセプトである多様性が少し欠けている気がします」

技術者A「やはりそう思いますか…」

聖成「でも方向性は間違ってないと思います。細かいところをいくつか改善すれば問題ないですね。」

聖成のアドバイスのもと、技術者たちが一斉にシステムなどに手をつけ始める

ジル「いやぁ〜…まさか世界最高峰の技術を無償でアドバイスもらえるとは…」

シャル「まぁ…聖成自身こういうの好きなんだし…」

だが流石のデュノア社技術班、言われた作業を30分でこなしインストールまでも終わらせた
デュノア社専属パイロットも中身の変わった風の貴公子が誕生した

聖成「んー…ちょっと失礼しますねぇ〜」

風の貴公子を凝視した聖成は少しだけ後方から手を加えていた

専属「あの…なにを?」

聖成「あっ、お構いなく。少し気になったところがあったので今ちょっとだけ修正してるところです〜」

専属「は、はぁ…そうですか…」

聖成「よしっ!いつでもテスト可能ですよ〜」

作業を合わせ、ジルへそのことを伝える

ジル「ありがとうね、これで問題なく動けばいいんだけど…。君が見てくれたから問題はなさそうだね」

そうしてジルはアリーナの天井を開くスイッチを押そうとするが

聖成「あっ、ジルさん天井はそのままでお願いします」

ジル「えっ?別に構わないけど…どうしてだい?」

聖成「いや〜,だってそうすると…逃げますからなぁ…」

千冬「逃げる…?」

その場にいる誰もが思った疑問である
逃げるということはその場からすぐ逃
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