第八話 プリズンブレイク in 黒鉄宮
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…。
『やめて……私に乱暴する気でしょう!? エロ同人みたいに!!』」
「お、一回しか言わない辺り、さてはプロだな? ……じゃなかった。
『しねーよ! とっとと入れ!!』」
やっぱ言うわ。お前ら真面目に考えろよ。
そんなやりたい放題のマソップ嬢だが、その容姿はまた何と言うか……黙っていればいくらでも男が寄って来そうと言うか。そうだ、某コピペで有名な異世界のゼロの魔法使いの髪型がポニーテールになった感じとでもいうか。
いずれにしても、グラントの周りには色々と勿体なくて残念な女性プレイヤーしか集まらない様である。
「次の食事は朝までお預けだ! せいぜいその寒い独房で自らの行いを反省するんだな!!」
ほーら言わんこっちゃない。無駄口を叩いている間に、看守さんグラントの元居た部屋から出てきちゃった。抜け出すチャンスがあるとしたら、次にあのNPCがこっちの部屋に来て格子を開けるその時しかないと思うけど?
因みにその看守NPCさん、グラントがこっちの独房に来ちゃった以上、さっきのセリフを誰もいない部屋で言っていたことになるけど……ほらそこ笑わない。
「ほら、もうあの食事係やってきちゃうぞ!? どうするんだよ!?」
「えー、いや別にワイはここにいるのが一番安全な訳であって……」
「うちのギルドにいるよ、イケメン美青年。好きなだけ鎖骨prprするといいよ。
あとギルドルームの中ならインスタントマップだし安全だとは思わない?」
「パイセンマジパイセン、一生ついて行きますわ」
「最終奥義手の平神速返し」
ちょっと待て、その美少年ってハルキの事じゃねーか。まさかの裏切りに加えて、そもそもアイツは美「少年」じゃねーんだぞ?
「そうは言ってもパイセン、この独房には見ての通り何もないわけで。冷たい石の床にぼろい木製のベッドしかないわけで」
「……っ!? それだマソップ嬢!! 一人じゃ無理でも、二人でならベッドを動かせるんじゃないか!?」
なるほど。グラント今日は真面目な意味で冴えてるなぁ、なんか面白くない。なんかちがう。
何はともあれ、その落武者男の号令で二人は急いでベッドを力を込めて引っ張る。するとやはり推測通りにギギギと床と擦れる音を立てながらもベッドは元あった場所から確実に動いた!
「よし、ベッドを縦にしよう! このままじゃかさばってあの格子扉を突破できねぇ!!」
「だが断る! ……あっ、サーセン、いや美少年prprさせてくださいお願いです」
「よし! あとはあのNPCが来たら二人でこのベッドをごと押し出すんだぜ!!」
「Let me stand....next to your fire
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