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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第六一話 わかりあえない気持ち
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いいよ、すずかちゃん。今のは、なのはが悪かったから」
無理に笑ってみせたけど、すずかちゃんは心配そうに見ている。
「そんな事はないと思うけど……とりあえず、アリサちゃんも言い過ぎだよ。少し話してくるね」
「うん、ゴメン」
すずかちゃんも、アリサちゃんを追って教室から出て行く。
分かってるよ。
アリサちゃんも、あんな事言っていたけど、凄く心配してくれている。
ただ、私が話さないから……きっと自分を責めているんだ。
「怒らせちゃったな……ゴメンね、アリサちゃん」
私の呟きは、アリサちゃんのは届かない。
outside
アスカは寝床のソファーに座って腕を組んでロフトを見上げていた。
ロフトからアルフが降りてきて、首を左右に振った。
「そうですか……」
なのはとの戦闘に勝利したフェイトだったが、激しい戦闘により体調を崩してしまった。
ここ数日、それでも無理を押してジュエルシード探索をしていたが、ついにダウンしてしまったのだ。
「熱は無いみたいだけど、やっぱり回復が遅いね」
主の心配をするアルフ。
「しばらくはジュエルシード探しを中断して、休養してもらいたいところですけど」
アスカも、フェイトの回復の遅さが気に掛かっていた。
(過労で体力と魔力の回復が遅れている……このまま戦闘を重ねていったら、取り返しの突かないことになる)
フェイトの限界がすぐそこまで来ているのではないかとアスカは考える。
「言ったって聞きやしないよ。フェイトにとってジュエルシード探しは大事な事なんだ」
アルフの呟きに、アスカは眉を顰める。
そして、彼女に背を向けて玄関に向かった。
「ナナシ、どこに行くんだい?」
「……海鳴市です」
「え?なんでさ?」
「ジュエルシードを探しに。オレが行って見つかる物でもないでしょうけど、少しでもフェイトさんの負担を軽くしたいんですよ」
アスカは振り返ってアルフを見る。
「夕方までフェイトさんを休ませてください。できれば、今日はこのまま休養して欲しいですけど」
そう言い残し、アスカは外に出て行った。
残されたアルフはロフトを見上げる。
「そりゃ無理だよ。フェイトは優しいけど、すっごい頑固なんだから」
諦めの混じった響きで、アルフは小さくため息をついた。
アスカside
15時過ぎくらいか、オレが海鳴市に着いたのは。そのまま当てもなく歩き続ける。
『どちらに向かわれるのですか?』
念話でラピが話しかけてきた。
『……別に。目的地なんて無いさ。ただ、何もしていないのが落ち着かなくてさ』
とりあえず海鳴市に来たのは良いが
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