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おぢばにおかえり
第六十六話 好き嫌いその三十六

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「是非」
「じゃあ待っているわね」
「そうして下さい」
「それじゃあね。あと阿波野君結局部活入らないのね」
「部活は入らない主義ですから」
 このこともはっきり言いました。
「顧問が暴力振るってお咎めなしの場所なんて絶対に入りたくないです」
「天理高校にはそんな部活ないわよ」
 このことははっきりと言えます。
「ヤクザ屋さんじゃないんだから」
「僕の中学校ではそうでしたから」
「顧問の先生が生徒を殴ってもお咎めなしだったのね」
「床の上で背負い投げしても」
「それ下手したら死ぬから」
 そう聞いています、だから柔道は畳の上でするとのことです。畳の上でしたら投げられても衝撃が殺されるので。
「有り得ないでしょ」
「他の部活の前に引き摺り出して馬乗りになったり」
「あのね、それかなり特殊な事例だから」
 というか現実とは思えないです。
「そこまでしてお咎めなしって」
「このこと他の人にお話したら普通に懲戒免職だって言われました」
「ならない方が異常でしょ」
「処分受けてないですよ」
「いや、それ本当に異常だから」
 少なくとも私の中ではそうです。
「絶対に首でしょ」
「今も普通に先生やってますよ」
「物凄いことね」
 悪い意味で、です、
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