080話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その7
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「わ、わかりません……」
「へぇ……そんな事が起きていたんだな。昼間だというのに度胸あるじゃねーか……」
ランサーさんだけはそう軽口を話しているが、瞳は冷え冷えに冷えていた。
士郎さんが教室のドアを開けて中を見ると生徒全員がまるで死んでいるかのように全員各々に倒れ伏していた。
「ひっ!!」
「おい、やべぇぞ!!」
冷静な千雨ちゃんですら動揺を隠せないのだからよっぽどだろう。
士郎さんの令呪も危険信号を発しているのか点滅を繰り返している。
そこに、
『よぉ、衛宮!』
と、もう何度も聞いているのにここ一番で憎たらしく聞こえてくる声の主は、やはり慎二さんだった。
慎二さんは言う。
―――お前が来たと分かったから結界を発動させた。
―――僕とお前、どちらが優れているのか遠坂に思い知らせる。
―――お前たちが悪いんだよ!一緒に戦おうって誘ったのに断ったりするから!
―――やめてほしかったら土下座をするのが筋ってものじゃないの?
そして藤村先生にしたことを聞いてわたしは怒りがわき上がる思いだった。
自身も辛いだろうに助けを呼んでと慎二さんに縋った藤村さんを蹴り飛ばしてしまうだなんて……。
「こいつ……正真正銘のクズやな」
コタ君が今まで見たことのない程の怒りを表情に込めてそう言った。
アスナ達も無言で怒りを溜めているようだ。
それは過去の光景の士郎さんが一番感じている事だろう。
『これで最後だ……結界を止めろ慎二』
それでもなお止まらない慎二さんに士郎さんは吶喊していく。
慎二さんが本から魔術を放つが、セイバーさんの特訓が効いたのか、それを軽々と避けていく士郎さん、そして避けられて恐怖の表情をする慎二さんはライダーを呼んだのか鎖が迫ってくるがなんとか交わす士郎さんだけど、次の一撃は交わせずに釘の攻撃を食らい続ける。
慎二さんがさっさと殺せと言うからライダーは串刺しをするかのように士郎さんに釘を刺した。
だけど逆に釘の方が刃毀れをしていて、
『驚いた……私の刃物では殺せない。なら……!』
ライダーの蹴りが士郎さんを炸裂して恐らく三階の窓から落ちていく士郎さんは、こんなところで死ねない……と思ったのだろう。
令呪が刻まれている手を空へとかざして叫んだ。
『来い!セイバー!!』
一画目の令呪は使用されて、魔法陣が展開されて完全武装のセイバーさんが士郎さんを抱えるように登場する。
さぁ、ここからが本番だ!という熱い展開になってきたね!
…………それはそれとして、こんな時だけどわたしの直感がまたキュピーン!と音を上げた。
題して『バッド
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