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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
080話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その7
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ネ」
「そうでござるな……刹那。実際、この戦争の終盤では士郎殿はどの程度強くなっていたでござるか?」

そこで楓さんが今の今まで一度見た光景だからか傍観を決めている刹那さんに問う。
刹那さんは少し悩んだ風にしてから、

「そうですね。聖杯戦争終盤でもたとえ投影魔術という異常な力が使えるようになっていようとそれでも武に関しては素人に毛が生えたくらいの実力しかなかったかと」
「手厳しいけど、確かにそうとしか言えないのが真実かな?ね、シロウ」

《…………ノーコメントで》

イリヤさんの言葉に少し間を置いて士郎さんはそう言った。
刹那さんという戦闘に関してはエキスパートがいうのだから間違いないだろう。

「あー……それとセイバーが戦っていたのは山門だからアサシンの佐々木小次郎だろうな。俺も偵察がてらで一回戦ったからな」
「佐々木小次郎やて!?」
「佐々木小次郎ですか!?」
「こ、小次郎さんですかー……ッ!」

コタくん、夕映、のどかが興奮した表情で反応する。
ま、まぁ私も反応したいけど、今は冷静を勤める意識が勝った。

「そういえば、日本では有名な奴だったか……?」
「有名どころではないです。それはもう―――……」

そこから夕映の佐々木小次郎語りが始まったが、長くなりそうなので一同は無視する事になったみたい。夕映、南無。

「燕返しが有名な人ですー」
「そうやな! それじゃもしかして宝具もなんか!?士郎の兄ちゃん!」

《ああ。しかし明確に言えば燕返しは宝具ではなくただの技だし、名称も正確には【多重次元屈折現象】と言って第二魔法・並行世界の運営の一部の機能をただ暇だという理由で生涯刀を振り続けて会得してしまった三つの異なる剣筋を同時に発動するに至った魔剣らしい》
「よく分からん言葉があったけど、とにかくすげーってことやな!」
《まぁ、そうだな……》

コタ君の理解力に流石の士郎さんも苦笑気味。
だけど、私はなんとなくわかった。
第二魔法ってすごいんだねー。使える物なら使いたいものだ。
その時だった。
わたしの脳内でなにかチカチカする感触があったんだけど、これは一体……?



そんな奇妙な感触を少し残しつつ、話は進んでいく。
翌日士郎さんは凛さん達が学校に行く中、玄関でみんなをお見送りしていた。
やっぱり学校休むんだねー。
道場を綺麗に掃除して、いざ士郎さんとセイバーさんの竹刀での打ち合いが始まったんだけど、セイバーさんは容赦なく打ち込んでいく。

「せ、セイバーさんは容赦ないですね……」
「士郎さんも負けず嫌いだよね……」

そんな、ただ根性を叩き潰す仕方を繰り返していて、二時間。
士郎さんはそれでも耐え続けて、一旦休憩になって、士郎さんはセイバーさんに問う。
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