狙った相手が悪かった
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も一緒に……
私を含めた軍人はお二人が出て行くまで敬礼で見送る。
哀れなク○カリ・マサオに目をやると……
「お、俺は完璧だった」とか「俺の名は首刈りマスターだ」等と光の消えた瞳でブツブツ呟いている。
「はぁ……相手が悪いよ」
思わず呟くと、二人の兵士が吹き出し笑い出した。
やれやれだ。
ピピンSIDE END
(グランバニア地下牢通路)
重大な犯罪を犯した殺し屋の心を破壊したリュカとウルフは、並んで地下牢出口へと歩み進んでいた。
そして先程居た牢屋からは会話が聞こえないくらいの距離まで来た所で、ウルフがドヤ顔で今回の事件を語り出した。
「マオさんの情報が役に立ちましたね」
「大して役立ってねーよ。殺し屋がグランバニアに潜入したってだけの情報で、其奴が誰で如何な奴かは解らねーんだから」
「え……じゃぁ何時アイツが殺し屋だって気付いたんですか!?」
「直前だよ。気付いたらナイフが首元数センチに迫ってたから、慌ててアイツを裏拳で吹っ飛ばしてやったんだ。その結果が今に至る」
「じゃぁ『コイツ、誰?』の質問もガチだったの?」
「そうだよ」
凄腕なのは自称では無かったことを知り、同時に殺し屋に同情をしてしまうウルフ。
「狙った相手が悪かったな」
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