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八条学園騒動記
第六百三十四話 店じまいその九

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「けれど大抵の韓国人はね」
「日本ばかり見ているな」
「それで異様にね」
「日本に絡むな」
「エウロパ見るよりも」
 韓国も所属している連合の宿敵よりもというのだ。
「日本を見てね」
「日本が日本がだな」
「そんなお国柄は変わらないけれど」
 それでもというのだ。
「そこは変わったよ」
「授業のことはか」
「ちゃんと変わって」
 そしてというのだ。
「普通に終わってるからね」
「六時間か七時間でだな」
「洪童もそう言ってるよ」
 その韓国人の彼もというのだ。
「それ位だって」
「流石にそんなことするとな」
「学力が上がるより前にね」
「壊れる奴が大勢出るな」
「そうだよね」
「無茶過ぎるだろ」 
 マチアは真顔で言った。
「そんなのだと行事もなさそうだしな」
「そもそも部活も出来ないね」
「朝から晩まで授業だとな」
 それならというのだ。
「とてもな、しかも体育をしないなら」
「運動会もね」
「それで文化祭もね」
「勉強ばかりだと」
「しないな、行事が一切なくて朝から晩までの学園生活は」 
 マチアは真顔で話した。
「地獄だな」
「まさにそうだね」
「俺はその時に韓国にいなくてよかった」
 マチアは心の奥底から思った。
「そして今の連合にいてな」
「よかったね」
「そこまでやるよりのびのびした方がな」
「絶対に頭よくなるしね」
「のびのびやっていて楽しくやってるからな」 
 マチアはさらに言った。
「連合はエウロパより優れてるだろ」
「学力でもね」
「知能指数だってな」 
 こちらでもというのだ、連合のどの国もエウロパのどの国よりも平均知能指数が高いことは連合でよく言われていることだ。
「高いだろ」
「そうだね」
「人間は混血してもよくなってな」
「環境でもね」
「よくなるからな」
「エウロパみたいに混血しないでね」
「それで貴族が偉そうにしていてな」
 そうなっていてというのだ。
「凝り固まっているとな」
「限度があるのね」
「だから連中は駄目なんだろ」
 マチアは連合で言われていることを基準に言い捨てた。
「俺達に負けてるんだよ」
「あらゆる分野でね」
「どうせ白人至上主義なんてな」
 今度は皮肉をこれ以上ないまでに込めて語った。
「馬鹿な考え持ってるんだろ」
「ああ、あれね」 
 マルコはマルコで馬鹿にしきった口調だった。
「科学的に間違いだってわかってるじゃない」
「はっきりとな」
「それを科学的に証明しようとしたら」
「絶対にアジア系に行きつくなんて言われてるな」
「そもそも人種とか民族間の能力差なんてね」
「あんなの個人の努力次第だ」
 マチアは何でもないという口調で述べた。
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