第六百三十四話 店じまいその七
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「あの地域はな」
「通えるだけでいい」
「そうした状況が多くてな」
「文化祭や運動会も」
そうした行事もというのだ。
「ないみたいだな」
「そうだね」
「文化的にそんな習慣もないみたいだしな」
このこともあってというのだ。
「そのこともあって」
「それでだね」
「そうした行事はない」
「ただ通うだけだね」
「そうみたいだな、寂しいな」
「通うだけってね」
「連合の人間から見るとな」
そう思うというのだ。
「本当にな」
「そうだね」
マルコもそうだと頷いた。
「やっぱり色々ないとね」
「面白くないな」
「学校もね」
「連合の学校なんてな」
「文化祭に運動会があって」
「パーティーもやってな」
「他にも何かとね」
行事がというのだ。
「賑やかでね」
「楽しいな」
「連合の学校はね」
実にというのだ。
「本当にね」
「色々行事があって部活もあってな」
「楽しいね、そういえば」
「そういえば。何かあるか」
「体育の時間があって」
この授業の時間がというのだ。
「それで授業は一日多くて七時間」
「七時間目はホームルームや補習だな」
「そうした状況っていいらしいね」
「そうなんだな」
「洪童が言っていたけれど」
彼がというのだ。
「昔の韓国は体育の授業がなくて」
「そうだったんだな」
「授業は十五時間とか」
「嘘みたいだな」
「もう朝から夜までね」
それこそというのだ。
「授業だったんだよ」
「地獄みたいだな」
「だからね」
そうした状況だったからだというのだ。
「もう生徒ノストレスが半端じゃなかったみたいだよ」
「身体を動かせなくて朝から晩までずっと教室にいたらな」
「それで勉強ばかりだとね」
それならというのだ。
「ストレスが溜まって」
「おかしくなりそうだな」
「だから韓国の教育は」
当時のそれはというと。
「おかしくなっていたみたいだよ」
「誰がそんな教育考えたんだ」
マチアは眉を顰めさせ腕を組んだ、そのうえで首を傾げさせて言った。心からわからないと思ってそうした。
「幾ら何でも無茶苦茶だろ」
「そうだよね」
「考えただけでおかしいだろ」
「受験が凄かったらしいから」
「その頃の韓国はか」
「いい大学に入られないと」
さもないと、というのだ。
「就職口もなくて」
「それでか」
「もう受験に必死でね」
「そんな風になったのか」
「それまでは塾が凄くて」
学校の授業が増えるまではというのだ。
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