第二百二十四話 大雪はその七
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「同じだな」
「左様でござるよ」
「だからな」
「やっていくでござる」
「わかっている、では進めていこう」
「こちらの仕事も」
「そうしないといけないからな」
絶対にというのだ。
「だからな」
「そうでござる」
「これでまただ」
英雄は印を押してから言った。
「一枚終わった」
「一枚でござるな」
「しかしな」
「まだまだあるでござるな」
「積まれている」
見れば文書がそうなっていた。
「今日はこの積まれている分をな」
「全て終えるでござるな」
「それまでは休めない」
休まないではなかった。
「絶対にな」
「さもないとほんまに動かんからな」
耕平も印を押しつつ言った。
「そやからな」
「今日の分はな」
「今日のうちにしとくな」
「そしてまた明日だ」
「明日の分やるな」
「出来れば明日の分もしておきたいが」
「明日は明日や」
耕平は笑って応えた、笑ってそのうえで話をしているがその間も手が止まることは決してなく常に印を押している。
「また書が来るで」
「俺達の決裁を待っているな」
「今日の分が終わっても」
それでもというのだ。
「またや」
「明日だな」
「明日また来てな」
そしてというのだ。
「それをせなあかん」
「そういうことだな」
「これも政でな」
「浮島を統一してだ」
「ひいては海の魔神を倒す為にや」
「必要だな」
「そやからな」
それ故にというのだ。
「こうしてな」
「書の仕事もする」
「そういうことや、しかし」
「それでもだな」
「多いことは事実や」
耕平はそのことはと述べた。
「ほんまにな」
「次から次に来るな」
「書類はな」
「政を行うならな」
「どうしても人手とお金とな」
「書類が出る」
「そういうことや、それで決裁をして」
その書類をだ。
「仕事をせんとな」
「駄目だな」
「そや、ただそれがし達は一人やない」
「十三人いるか」
「将軍の自分とな」
英雄を見て話した。
「それがし達がおる」
「十二人な」
「合せて十三人や、十三人でや」
「書類仕事をするとな」
「確かに多いが」
その書類はだ。
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