第三百三十九話 帰り道その八
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「ああした人達の行動で」
「皆がそうじゃないわよね」
「出来損ないでもないと」
さっき言った輩の様にだ。
「そこで死ぬ人のこと考えるよ」
「そうよね」
「誰もがロベスピエールじゃないよ」
マルクス主義者でないけれどそのはじまりだと思う、ナチスやソ連はジャコバン派の流れを汲んでいるのだろう。
「それでね」
「ああしたことも」
「多くの人はしないよ」
「だから無神論者の人でも」
「皆がそんなね」
それこそだ。
「出来損ないじゃないよ」
「やっぱりそうよね」
「神仏はいなくとも」
それでもだ。
「ちゃんとね」
「倫理観のある人はいるわね」
「権力に反対するならテロもいいとか」
「北朝鮮はいいとか」
「そんな人ばかりじゃないよ」
「そんな人達は例外ね」
「下の下の下以下だよ」
だから出来損ないだ。
「人間ですらなくなってるよ」
「もうそれこそ」
「そうだよ」
本当にだ。
「そう思うよ」
「義和はたまたまそうした人達を知ってるだけね」
「流石に無神論者が全員そうだとね」
「もうどうしようもないわね」
「そう思うからね」
それでだ。
「僕は無神論でもね」
「いいのね」
「その人それぞれの考えだから」
それでだ。
「そうした考えでもね」
「いいのね」
「大事なのは」
それはだ。
「人として倫理観がある」
「それが大事ね」
「その倫理観についても」
僕は香織さんに話した。
「宗教は影響するけれどね」
「色々教えてくれるわね」
「倫理もね」
「そうよね」
「イスラム教でどうして無神論が嫌われるか」
そう言ったら確実に警戒される。
「宗教から倫理観を教わると考えているからだよ」
「それでなのよね」
「若し神仏を信じないなら」
それならだ。
「倫理を教わっていない」
「だから嫌われるのよね」
「どんな悪いことをしても平気な人と思われるからね」
イスラム教の人達からだ。
「それに拠って立つものもないし」
「拠って立つのが宗教ね」
「それで神仏という偉大な存在を信じないから」
それでだ。
「自分を何様とでも思う」
「そうした風にも見るから」
「イスラム教ではね」
「無神論は特に嫌われるのね」
「そうなんだ」
これがだ。
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