第三百三十九話 帰り道その七
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「まともな人達なら」
「というか子供には」
「ちゃんと教育しないと」
さもないとだ。
「出来損ないを持ってしまうこともね」
「あるのね」
「子供は親の背中を見て育つっていうしね」
「それだったら」
「出来損ないを育ててしまった人も」
「責任あるわね」
「だからまともな人だったら泣くよ」
そんなのが自分達の子供ならだ。
「失敗したってね」
「そうなるわね」
「ならない方がね」
それこそだ。
「おかしいよ」
「まともな人なら」
「しかし。無神論者でもこうした人達って」
「例外的に悪いわよね」
「そう思いたいよ」
僕が思うにだ。
「本当に」
「幾ら何でも」
「マルクス主義を信じていても」
それでもだ。
「全員が革命の為に何をしてもいい誰が犠牲になってもいいとか」
「そうした考えじゃないわよね」
「流石にね」
穏やかな人だっている。
「革マル派とか中核派とか赤軍派とか」
「そうした人達は少数派ね」
「この人達は幾ら何でもおかしいから」
革命の為にテロや粛清を行うとかだ。
「さっき言った出来損ないはいいって言ってもね」
「権力に反対するからよね」
「権力に反対していても」
たとえこの人達がだ。
「こうした人達って革命目指してるよね」
「どうして革命を起こすか」
「それって自分達が権力握る為だから」
それこそフランス革命やロシア革命の様にだ。
「その為だから」
「権力者はいつも代わるわね」
「そうなるよ」
それこそだ。
「何でも永遠はなくて変わるから」
「その権力についても」
「そうだよ」
まさにだ。
「それでこうした人達は」
「そう、もうね」
それこそだ。
「権力の座を目指していて」
「その為にはよね」
「理想はあるよ」
この世をよくしようとすると言うのが常だ。
「マルクス主義だと資本家の支配を破壊して」
「労働者の社会を築くのね」
「そうだよ、それでね」
「その為に革命を起こして」
「テロも粛清もいいんだ」
「革命の為には」
「革命の為には犠牲はつきものだから」
こう考えてだ。
「それでね」
「そうしたことするのね」
「それで革命の時かなり死んで」
そうしてだ。
「ああした人達が政権に就いたら」
「同じよね」
「もうどんどん粛清して」
そうしてだ。
「血が流れ続けるよ」
「そうなるわね」
「うん、それがね」
まさにだ。
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