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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第三百三十九話 帰り道その六

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「浅ましくないなら」
「それならなのね」
「餓鬼じゃないね」
「そうなのね」
 そうなる人が多くても全員がそうでないと思う、それでこうも言った。
「そうした人は」
「うん、けれどね」
「それでもなのね」
「そこまで馬鹿だと」
 それこそだ。
「人間じゃなくて出来損ないかな」
「出来損ない?」
「人間の姿形をしていても」
 それでもだ。
「人間と呼ぶに値しないよ」
「そこまで酷いのね」
「そうだと思うよ」
「人間でなくなってるのね」
「だからね」
 それでだと今思った。
「出来損ないだよ」
「そうなるのね」
「それで出来損ないを雇うなら」
 そうした企業、お店も含めてそうならだ。
「やっぱりね」
「潰れるのね」
「犬や猫は劣っていないよ」
 人間と比べてだ。
「ちゃんと心があって親しい相手に何かあったら悲しんだり苦しんだりするし」
「テロなんてしないわね」
「悲しみや苦しみがわかるよ、北朝鮮みたいな間違ったこともね」
「しないわね」
「そうなんだよ」
 それならだ。
「生きものはね」
「そうした人達よりずっとまともね」
「だから警察や軍隊にもいるし」
 それにだ。
「家族を護ることもね」
「してくれるわね」
「けれどこんな人達誰も護れるか」
 人の傷みも悲しみも苦しみもわからないしわかろうともしない人がだ。人の人生を何とも思っていない人がだ。
「出来る筈がないよ」
「何かあったら自分が逃げそうね」
「真っ先にね」
 それこそだ。
「相手が親友でも家族でも見捨ててね」
「そうするのがヲチね」
「口では偉そうなことを言ってても」
 権力に反対するならテロもいいと言ってだ。
「それで自分が何かあると」
「他の人を見捨てて自分だけ逃げるのね」
「そうするに決まってるよ」 
 もう目に見えてだ。
「だって人の痛みや苦しみや悲しみをわからないんだよ」
「そしてわかろうともしないのね」
「そんなのだったら」
「誰も護れないわね」
「どうせ綺麗ごとを言って」
 口ではだ。
「いざとなったらね」
「自分だけ逃げて」
「それで終わりだよ」
「それだったら」
「出来損ないだよ」
 人間でなくて他の生きものでもなくてだ。
「本当に生きる価値すらないね」
「そうした人達ね」
「だから親御さんが知ったら」
 自分達の子供がそんな輩だとだ。
「心ある親御さんだったら泣くよ」
「自分達の子供がそこまで馬鹿なのかって」
「そしてこんな馬鹿を育ててしまったのかってね」
「出来損ないを育ててしまったって」
「そうなるよ」
 心から思う。
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