第三百三十九話 帰り道その三
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「もう人間としてね」
「駄目過ぎるわね」
「こんな人を雇うお店があったけれど」
「潰れたのよね」
「その人雇って数年後に」
それこそだ。
「親会社ごとね」
「潰れたのね」
「何でも大阪の上本町にあったそうだよ」
そのお店はだ。
「ハイハイタウンってところにね」
「近鉄百貨店のお隣よね」
「そこにね、あったんだけれど」
「凄くいい場所よね」
「大阪でも屈指の繁華街だからね」
梅田や難波と同じでだ、傍にお寺がかなり多い。その中に織田作之助のお墓もあったりするから文学的にも面白い場所だ。
「あそこの中にあったお店だけれど」
「潰れたの」
「その人が雇った頃には羽振りもよかったのに」
親会社単位でだ。
「それがね」
「そうなったの」
「親会社の業績が落ちてらしいけれど」
それでもだ、僕は思う。
「そんな馬鹿な人採用する位なら」
「潰れるのね」
「だってね、法律の存在理由も人の人生や苦しみや悲しみを全くわからないんだよ」
そして全くわかろうともしない。
「こんな人学校の成績以前に」
「人間として最悪よね」
「まともな親御さんだったら泣くから」
本気でこう思う。
「自分達の子供はこんなに馬鹿なのかってね」
「あまりにも酷いから」
「自分達はこんな馬鹿を育ててしまったのかって」
「確かに泣くわね」
「それにオウムって自分達が国家権力になろうとしていたよ」
このことも重要だ。
「テロを起こしてね」
「そんなことも考えないのね」
「政府とオウムがどっちがましか」
それこそだ。
「こんなこともわからないんなら」
「酷過ぎるわね」
「こんな人にはなりたくないよ」
間違ってもだ。
「信仰とか以前だよ」
「人間として駄目ね」
「うん、それで信仰はね」
これはだ。
「持っておくべきだってね」
「義和も思うのね」
「神様も仏様も信じない、頼るのは自分の力だけだって言って」
こうした人も知っている。
「日本の皇室は反対で北朝鮮の将軍様の世襲はいい」
「その時点で完全に間違えてるわね」
「こんな人行く先は碌なものじゃないよ」
こうした人もかなり馬鹿だと思う。
「果ては沖縄の基地の前とかでね」
「騒いでるのね」
「キャンプ張ってね」
そうしてだ。
「平日の昼間から」
「ああして騒いで」
「生きていくんだよ」
「嫌な生き方ね」
香織さんもそうした人生について述べた。
「それって」
「全くだね」
「そんな風に生きても」
「嫌になるね」
「自分がね」
「けれどね」
それでもだ。
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