暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第102話:憂さ晴らし
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派手だねぇ」
「何暢気なこと言ってやがる。派手な演出は颯人の専売特許だろうが。それより急げよ! このままだとメインステージに遅れちまうぞ」
「言われなくても分かってるよ。と、その前に……」
〈コネクト、プリーズ〉
バイクを運転しながら颯人はコネクトの魔法で何かを引っ張り上げた。それは――――――
***
響がマリアのガングニールを身に纏った。そもそも適合者ではない筈の彼女が、既にマリアが纏っていた筈のガングニールを纏ってしまった事にマリアの混乱は最高潮に達していた。
この事態に、ウェル博士は身の危険を察し階段から転げ落ちながら逃げる。その際中央遺跡に到着した源十郎と慎二が彼を取り押さえようとしたが、寸でのところでウェル博士は制御室の床に穴を開けそこから逃げてしまう。
そのままジェネレータールームに向かい、フロンティアを……そしてネフィリムを使って二課を始末しようとした。
だが彼がジェネレータールームに到着した直後、その頭上に魔法陣が現れたかと思うとそこから颯人の手が伸びて彼の首を引っ張り上げた。
「のわぁっ!? な、何です!? 何がッ!?」
「よぉ、博士。元気してたかい?」
混乱のあまり軽く発狂するウェル博士の視界に移るのは、楽しそうに笑みを浮かべる颯人の顔だった。
「何をするんですか!? いきなり人の頭を引っ張り上げてッ!」
「いい加減あんたともちゃんと話をするべきだと思ってね。とは言え俺は今ちょいと運転で忙しいから……奏、少し任せた」
「はいよっと」
颯人は掴んだウェル博士の頭を奏に手渡す。奏は颯人の後ろに乗った状態でウェル博士の頭を掴むと、心底意地の悪い笑みを浮かべた。何しろ今の彼はまな板の上に乗せられた魚も同然。煮るのも焼くのも自由自在。
その意地の悪い笑みは、ウェル博士に危機感を抱かせるには十分過ぎた。
「ちょ、ま、待ちなさい!? あなた何をするつもりですか!?」
「決まってんだろ〜? 今まで散々好き勝手やってくれた事に対する礼だよ。響酷い目に遭わせたり、アタシを颯人と戦うよう仕向けたり……」
「いや後者は私じゃなくてあの魔法使い達が――」
「黙れ。どっちでもいいんだよそんな事。とにかく今までの鬱憤をお前で晴らす。どうせお前今回の騒動の諸悪の根源なんだろ。なら責任取らないとなぁ!」
そう言って奏はウェル博士の頭に向けて手を伸ばした。頭だけ引っ張り上げられたウェル博士にこれを防ぐ術はない。
「待て、待って!? やめ、や、止めろぉぉぉっ!?」
手の伸びる先で奏が何をするか察したウェル博士が悲鳴のような声を上げるが、奏はお構いなしに手を伸ばし――――
「うりゃぁ」
「だぁぁぁぁぁっ!? 止めて!? 眼
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