提督のBlackOps遍
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ぁ、今回は擁護も出来ませんね」
「すまん」
ちくしょう、ぐうの音も出ねぇ。
「兎に角、その制度を利用して堂々と件の鎮守府に入って、海賊行為の証拠を掴む。そういう事ですね?」
「だな。そうなると……」
「ふっふっふ、そういう事なら青葉にお任せです!」
「やっぱりいたよ」
「呼ばれなくてもジャジャジャジャーン!……って、ネタが古いですかねぇ?」
「ハ〇ション大魔王はちと古いな」
と、苦笑いを交わす一同。場を和ませるユーモアというのはどの様な場でも一定数必要だ。TPOを弁える必要もあるが、笑える余裕の無い職場に未来はないと言うのが提督としての信条でもある。
「メインの司令部での情報収集は俺と青葉。他の連中には鎮守府内の情報を探ってもらいたい」
「しかし……そんなに簡単に内情をばらしてくれるでしょうか?」
「そこはほれ、『馬車馬』に『ニンジン』を用意してやるのよ」
そう言って提督はニヤリと笑った。
−−−その日、日本国海軍ブルネイ地方分遣隊所属・第47号鎮守府にとある通信が入った。発信元はブルネイ第1鎮守府。ブルネイ地方に存在する日本国海軍の艦娘運営部隊・通称『鎮守府』の総纏めを担っている巨大組織からである。内容は至って単純、『そちらの鎮守府に内乱の疑いアリ。至急調査に向かう為、協力されたし』という物だ。当然連絡を受けた鎮守府は寝耳に水と大騒ぎ……かと思えば、淡々と『了解』の返信を送り返して来た。
「これは自分達がそんな事はしていません、との自信の現れなんですかね?」
「いやぁ。探られると痛い腹を探られたくないから、大人しくしとこうってトコじゃねぇの?多分」
移動用に引っ張り出してきた護衛艦を改装した指令船の甲板上で、件の要塞島を眺めながら煙草をふかす提督と青葉。何しろ相手は身内の組織相手に海賊行為をやらかしている連中。叩けば埃が出るどころか、犯罪の証拠がポロリと落ちる。ならば大人しく指示に従っているフリをして、無難に遣り過ごそうとしているというのが提督の見立てである。
「しかしまぁ、今回はよく金剛さんが大人しく送り出しましたね?」
「あ〜、出がけまで散々ゴネたがな。何とか代わりを付ける事で納得されたよ」
「それが私、という訳ですね」
そう言って甲板に姿を見せたのは、鎮守府きっての提督LOVE勢でもあり錬度に於てもNo.2の実力者である空母・加賀である。
「あ〜、成る程。加賀さんなら提督の護衛には最適ですか」
青葉も納得したのかしきりに頷く。最近、加賀は第二改装を受けて更にコンバート改装を受けた。その結果艦載機の搭載数は落ちたものの、索敵能力等の艦娘自身としての身体能力が向上。元々提督に鍛えられていた対
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