暁 〜小説投稿サイト〜
探偵オペラ ミルキィホームズ 〜プリズム・メイズ〜
秘密
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うことしか、分からなかった」

「・・・」
 肩をすくめる、ウィルバー。
「探偵助手さんには、このくらい知っておいてもらえばいいかな」

「べ、別に僕が聞きたいなんて言ってないからな! ウィルが勝手に喋ったんだ」
「はいはい。」

 わめくネロをほうっておいて、キッチンのほうへ向かうウィル。
 火の上にフライパンを置いて、卵をふたつ、冷蔵庫から掴み取る。あとはベーコンと・・・。

「食べていくだろ? もう朝ごはんを食べてきたなんて言わせない」
「名推理じゃん。あ、卵はスクランブル・エッグにしてよ。砂糖も入れてね」

「注文の多いお嬢さんだな」
 猫のワトスンが苦笑した。
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