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ドリトル先生と幸せになる犬
第十二幕その六
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「間もなくね。そしてそれでも反省しないよ」
「禁治産者になっても」
「破滅しても」
「社会的に廃人となっても」
「それで破滅したまま腐りきってね」
 そうなってというのです。
「残りの人生を過ごすよ」
「何か長くなさそうだね」
「そんな人生ね」
「腐りきったまま生きても」
「然程ね」
「そうだね、そしてその後で餓鬼になるから」
 一万五千年苦しむ存在になり果てるというのです。
「救われないね」
「行いをあらためるのは餓鬼に生まれ変わってからかな」
「物凄く苦しんで」
「それからかな」
「そうかもね。餓鬼になることは苦しいから」
 それでというのです。
「気付いたら」
「そうはならない様にすることだね」
「私達にしても」
「いつも思いやりや謙虚さを忘れないで」
「それで酷いことをしない」
「浅ましくならないことね」
「僕だって嫌だよ」
 先生にしてみてもというのです。
「餓鬼になるのは」
「そうだね」
「あの人達を見てつくづく思ったよ」
「ああなったら駄目だよ」
「餓鬼になったら」
「ふわりみたいな子を作るし」
「自分も苦しむしね」
「そうなるからね」 
 だからだというのです。
「皆で気をつけていこうね」
「そうしていこう」
「僕達は家族だからね」
「誰かに問題があったら注意して」
「あらためてもらってね」
「餓鬼にならない様にしよう」
「そうしていこうね」
 先生は皆に言いました、そうしてでした。
 これからも餓鬼にならない正しい心を持って生きていこうお互いに注意していこうと約束しました。そしてです。
 皆で晩ご飯を食べました、王子も呼ばれてです。
 そうして焼き肉を食べました、その中にはホルモンもありますが。
 王子はそのホルモンを食べて言いました。
「内臓も美味しいんだよね」
「うん、生きものはね」
 先生もホルモンを食べつつ王子に応えました。
「普通のお肉も美味しいけれど」
「内臓もだよね」
「そうなんだよね」
「何かイギリスにいた時は」
 王子は先生のお国のお話もしました。
「あまり内臓を使った料理はね」
「食べなかったんだね」
「あるにはあるけれど」
 それでもというのです。
「これといってね」
「有名じゃなくてね」
「食べることは少ないね」
「そうだよね」
「どうにもね」
 こう言うのでした。
「どうもね」
「そうだよね」
「ハギスも内臓を使ったお料理だけれどね」
「ああ、ハギスはそうだね」 
 先生はハギスと聞いて笑顔で言いました。
「内臓を使ったお料理だね」
「けれどハギスってね」 
 ガブガブはどうかというお顔で述べました。
「色々言われてるわよね」
「美味しいとは言わないね」
「そうよね
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