第四百七十六話 魔王の来訪その十一
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「ですから」
「ああ、そうした連中もか」
「私達の仲間にいます、アンデットの人も」
「だからそう言えるんだな」
「はい、外見でなく」
「心か」
「私達もオルフェノクだったりアンデットだった人もいます」
ライダー達にしてもというのだ。
「ですから」
「姿形がどうであれ心が人間なら人間か」
「そう考えています」
「考えてみればそうなのよね」
エビフライもそれはと頷いた。
「結局人間はね」
「外見じゃないですね」
「ええ、人間でもね」
種族がそうであってもというのだ。
「あまりにも酷い性格で」
「人間でなくなっていたりするわね」
「ええ」
こう光に答えた。
「本当にね」
「そうした人達もいますし」
「あんた達は私達の外見や種族にはこだわらないのね」
「そうです」
「亜人っていってな」
フジがこの単語を出してきた。
「この世界差別してるけれどな」
「その差別がかなり酷いでしょ」
トロンはフジに魔族として言った。
「そうでしょ」
「今ならわかるさ」
このことはというのだ。
「本当にな」
「そうよ、駆除とか言われて殺されたりね」
「聖女様の従者でもいたな」
「そうしたこともあったから」
「私達もウサ」
「色々白い目で見られていたピョン」
モモとキヨンも言ってきた。
「この世界亜人には厳しいピョン」
「この国はそうした国ウサ」
「僕も」
アクも俯いて語った。
「この目と生まれのせいで」
「人間でもよね」
「村では何かと」
「そんな偏見が何になるか」
九内は冷静な顔と声で述べた。
「答えを言うとだ」
「何にもならないな」
「この世界でそれで利益を得ている奴もいる」
九内は門矢に答えた。
「だがそうした奴はな」
「碌でもない奴だな」
「全員と言っていい」
偏見が生むもので利益を得ている者はというのだ。
「それはな」
「そうだな、若し俺が亜人でもだ」
門矢は自分がそうであった場合について述べた、彼は生物としては人間だがそれでもあえてこう言ったのだ。
「俺は仮面ライダーだ」
「そのことは変わらないな」
「何があってもな」
このことはというのだ。
「変わらない」
「そういうことだな」
「だからだ」
門矢はさらに言った。
「俺もそうしたことはだ」
「どうでもいいか」
「何度も言うが心が人間なら人間だ」
種族や外見に関わらないというのだ。
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