第四百七十六話 魔王の来訪その十
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「急に出たからピョン」
「皆今はいないウサ」
「そうか」
九内も事情を理解して頷いた。
「わかった、ならいい」
「そうウサ」
「ちょっとしたら帰って来るピョン」
「それでウサ」
「そっちの人達がピョンな」
「仮面ライダーだ」
まさにと言うのだった。
「宜しくな」
「わかったウサ、私はモモウサ」
「私はキョンだピョン」
二人はここで頷いた。
「宜しくピョン」
「覚えておくウサ」
「大体覚えた」
門矢は一言で答えた。
「それではな」
「よし、ではウサ」
「これから仲良くするピョン」
「それではな、それであんた達はサポート要員だな」
「特に温泉ウサ」
「そちらで働いているピョン」
二人は門矢に笑顔で応えた。
「だから温泉のことは何でも聞くピョン」
「もう隅から隅まで知っているウサよ」
「では頼む」
「頼りになる者達だ」
(というかこいつ等の口調は気にならないのか)
九内はまた心の中で呟いた。
(冗談抜きで大物だな)
「君達は兎人なんだね」
海東は二人の耳を見て言った。
「そうだね」
「この通りウサ」
「耳を見ればわかるピョンな」
二人もこう返した。
「私達は兎人ピョン」
「そうだウサ」
「そういうことで宜しくね」
「本当に種族についても外見についても偏見がないか」
九内はこのことを強く実感した。
「本当に何よりだ」
(言った通りだ、有り難い)
九内はここでまた心の中で呟いた。
(信頼出来るな、このことについても)
「それではな」
「宜しくね」
「この二人ともな」
「あと俺もいるぜ」
褐色の肌の筋骨隆々のモヒカンもいた、大柄で半裸の黒い服である、
「マウント=フジだ」
「基本戦闘要員だが何かとしてもらっている」
九内は彼のことも話した。
「キラー=クイーンという者の部下だが」
「この旦那とも一緒に戦っているのさ」
「キラー=クイーンも仲間だからな」
「そういうことさ」
「いや、色々な人がいるんだな」
小野寺はフジも見て言った。
「そうなんだな」
「ぱっと見ただけじゃ悪役に見えるだろ」
フジは自分から言ってきた。
「そうだろ」
「そう言われるとそうだけれどな」
小野寺も笑って否定しなかった。
「あんたは」
「やっぱりそうだろ、けれどな」
「それでもか」
「自分で言うのも何だけれどな」
フジはここでも自分から言ってきた。
「俺は悪い奴じゃねえからな」
「そのキラー=クイーンさんの部下でか」
「姫さんと一緒に旦那のところにいるのさ」
「そうなんだな」
「だからあんた達ともな」
座布団の上に胡座をかいて話した。
「宜しくな」
「それじゃあな」
「人は外見ではない」
(もっと言え
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