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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga27其は王を支える最後の使徒〜Paymon〜
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黒煙を薙いてきたのは水の渦。それは鎧の首と腰から発生していて、同じ高度に居るスバル、ティアナ、エリオ、キャロとフリードがターゲットだ。スバル達を飲み込むために高速で拡がりつつある渦。アイルが即座に展開した9枚の魔法陣上に召喚した大弓から射られたのは長大な螺旋矢9本で、矢は渦を穿ち、さらに急速凍結させた。

『これはまずいわね〜』

凍結は渦だけに留まらず根元の鎧にまで拡がって行こうとしたけど、ミミルさんは鎧を解除することで凍結から逃れた。そこにフェイトちゃんとレヴィが高速移動で最接近して、“バルディッシュ”の直接打撃の「アサルトアックス!」と、“バルフィニカス”の直接斬撃「電神斬鉄斬!」を振るう。

レヴィ(あなた)への傷害は自由なのよ〜?」

バインドで押さえる暇もなくミミルさんはグレイブを一閃。フェイトちゃんの一撃は受け入れて、レヴィの一撃は迎撃して“バルフィニカス”を砕いた。グレイブはそのままレヴィを寸断しようと走ったけど、フェイトちゃんが抱えてその場から急速離脱することで真っ二つから免れることが出来た。
ミミルさんは空いてる左手をフェイトちゃん達にかざして、追撃を行おうとしたから・・・

「させない!」「させません!」「させないわ!」

――アクセルシューター――

――バルカンレイド――

――ラピッドトリガー――

「仕方ないわね〜」

「私も援護しま――む?」

私とアミタさんとキリエさんの援護射撃で、フェイトちゃん達への追撃を阻止することが出来た。シュテルはそこからさらに本命の一撃を放とうとしたけど、「シュテル!?」の体に異常が発生した。パキッという音とともにシュテルの頬、それに“ルシフェリオン”にヒビが入った。

「あぁ、ヒビが入ってしまいましたね」

「そんな冷静に言える状況なの?」

「ええ。私たちはエインヘリヤルです。どの道、先の長くない幻ですから」

落ち着き払った声で自分の顔にヒビが入ったことを確認したシュテルは、「王!」ってディアーチェを呼んだ。ディアーチェはユーリやアミタさん、キリエさんと一緒に、ミミルさんが攻撃に移らないように弾幕を張り続けてる。

『うむ。皆の者、聞け。我らの身体の構築限界も近い。ゆえに・・・』

『集束系を使える人に、私たちの体を作ってる魔力を利用してほしいんです』

集束系の魔法は確かに強力だけど、ミミルさんが集束を待ってくれるかどうかになる。そんな私やみんなの不安や、シュテルの顔から察することが出来たのかミミルさんは「どんな作戦でもお好きにどうぞ〜」と、一切の攻撃をやめてくれた。集束砲の集中砲火を受けても無事である自信があるんだ。

「ふんっ。後悔するなよ、パイモン。貴様の喋り方や目障りな乳にはうんざりしておった
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