第四百七十六話 魔王の来訪その八
[8]前話 [2]次話
「いい機会だからね」
「トロンよ」
ライダー達に少しポーズを付けて名乗った。
「魔族なのよ、私は」
「わかった」
門矢はここでも一言で答えた。
「覚えておく」
「宜しくね、しかし本当に背の高い人達ね」
「言われてみればそうね」
バタフライはトロンのその言葉に頷いた。
「よく見れば」
「そうよね」
「九内さんも大きいけれど」
「この人達もかなりよね」
「そうよね」
「安心しろ、背は高いが人間だ」
門矢は二人にこう返した。
「そして仮面ライダーだ」
「そういうことね」
「そうだ、そしてだ」
門矢はさらに言った。
「味方になる」
「そうよね、仮面ライダーだから」
「そうだ」
「よくわかったわ。ただあんた達私が魔族でもいいのね」
「何か問題があるか」
トロンに逆に聞き返した。
「一体」
「そう言われると」
「人でも魔族でも心が人間ならだ」
「それで人間なの」
「そうだ、だからな」
そう考えているからだというのだ。
「俺は構わない」
「そうなのね」
「あんたがどういった種族でもな」
「魔族以外でもいいの」
「別にな」
「そうした考えいいわね」
バタフライは門矢のその言葉を聞いて頷いて述べた。
「器を感じるわ」
「そうか」
「かなりね」
「少なくとも俺はそう考えている」
「そうなのね」
「だからだ」
それでというのだ。
「今も言ったまでだ」
「そうなのね」
「お茶菓子取ってきました」
ここでアクがこう言ってきた。
「お待たせしました」
「もう取ってきたの」
「ある場所はわかっていたので」
トロンにすぐに答えた。
「だから」
「それでどうして遅かったのよ」
「それは私達とお話していたから」
光が話した。
「だからよ」
「それでなのね」
「ええ、そうなの」
「そういうことね。まあ仮面ライダーの人達が来てくれたし」
トロンもそれならと頷いた。
「それならね」
「遅れてご免なさい」
「別にいいわよ。あんたがさぼったりする筈ないし」
アクのそうした性格のことも言葉に入れた。
「だからね」
「それでなの」
「何かあったのかしらと思ってね」
それでというのだ。
「来ただけよ」
「有り難う」
「お礼もいいわよ、しかしもう帰って来るなんてね」
「九内さんが出てから五分位よ」
バタフライが時間を言ってきた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ