戦いの合間に……(IFセレナバースデー2021)
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同じ、15歳ほどの外見をした少年であった。
「戦闘用パワードスーツをそんな理由で私用しないでくれるかしら?」
「いいだろ別に〜。持ち主は俺なんだし」
「よくない!!」
「まあまあ、2人とも喧嘩はダメですよ〜」
マリアとツェルトの間に入り、言い合いをおさめるセレナ。
この光景も、APPLEでは日常茶飯事である。
「取り敢えず、ツェルトはスティールガイを格納庫に戻してきなさい。戻ってきたら、今回の報告会よ」
「了解、五分で戻る」
ジョセフ・ツェルトコーン・ルクス。
戦闘用パワードスーツ『スティールガイ』を装着して戦う彼もまた、マリアと共に呪いで成長を止められた少年である。
我々の知っている3人と正反対な外見であり、その精神は確かに似ている3人。
彼ら彼女らは今日もまた、帰る場所を探し旅を続けている……。
ff
「──それじゃ、今日はこれで解散ね」
事後処理を始めとした報告を終え、会議はようやく解散した。
マリアが『残しておくと危険だから』って鹵獲させた機械兵は、技術班のナツミさんが預かる事になり、これで万事解決だ。後の事はあの世界のやつらが自分で何とかするさ。
「それじゃ、俺も部屋で休ませてもらうぜ」
「あ、ちょっと待ちなさいよツェルト」
と、会議室を出ようとしたらマリアに呼び止められた。しかも、セレナの方を気にしながら手招きしている。
ああ、例の件だな。
俺は静かに彼女の方へと耳を傾けた。
(準備は進んだ?)
こっそりと耳打ちしてくるマリア。
ちょっと耳がこそばゆいんだが、今は気にしちゃいられない。セレナに怪しまれたくはないからな。
(飾り付けは終わった。皆もそろそろ配置に付き始める頃だ。あとは隊長がターゲットをお連れすれば、いつでも始められる手筈でございます)
(OK、それじゃあ準備が終わったら、端末にメッセージを送って。ミッション開始よ)
(オペレーション・パーティープロトコル、いよいよ開催ってね)
こっそり互いにグッドサインを送ると、俺たちはセレナの方をチラッと見る。
どうやら隊員の1人と話しているらしく、こちらには気づいていないようだ。
俺は先に部屋を出ると、食堂へと向かう。
食堂では、既に皆が料理を並べたり、クラッカーの配布を行っていた。
「おっ、ツェルト副隊長、お疲れ様っす〜」
この黒縁メガネで黒髪ショートの、いかにも科学オタクって顔してるのがナツミ・ヒメジマ。
技術班の班長で、このエアーキャリアーを含むAPPLEの装備はほぼ全て彼女の手によるものだ。もちろん、俺のスティールガイを開発してくれたのも彼女だ。
まさに我が隊の頭脳、アベンジャーズで言えばリリ・ウィリアムズって所かな。
「ナツミさんも
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