暁 〜小説投稿サイト〜
八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第三百三十八話 教会の人達その十三

[8]前話 [2]次話
「そしてこちらでもね」
「お餅をつかせてもらって」
「お餅を送らせてもらったんだ」
「教会本部にですね」
「よかったよ」
 満足した笑顔でのお言葉だった。
「そうさせてもらってね」
「それは何よりですね」
「うん、それで今からお雑煮どうかな」
「お雑煮ですか」
「うん、うちに来た人達に食べてもらってるけれど」
「毎年そうされていますね」
 この教会の元旦の恒例行事の一つだ、参拝したり元旦祭に参加した人達で食べたいという人に振舞ってくれるのだ。
「それで、ですね」
「義和君達もどうかな」
「ただ来させてもらっただけですからね」
 僕はそれはと答えた。
「ですから今年は」
「いいんだ」
「はい、実は八条荘でも食べますし」 
 このことはもう決まっている、帰ると小野さんが作ってくれたそれが待っている。
「ですから」
「今年はいいんだ」
「はい、そうさせてもらいます」
「そうなんだね」
「あのお雑煮も美味しいですけれどね」
 僕は教会長さんに応えて言った。
「お餅に水菜とあっさりしただしのものも」
「そうしたお雑煮もあるのね」
「天理教のお雑煮なんだ」
 僕は香織さんにそのお雑煮のことを話した。
「おぢば、天理市で天理教は毎年一月の五日から七日まで来た信者さんにご馳走してくれるんだ」
「そのお雑煮を」
「皆でお餅を焼いてね」
 そのついたお餅をだ。
「炭火で」
「炭で焼くの」
「そうなんだ」
 わざわざ焼く為の場所まである位だ。
「そこで天理高校の人達が焼いてね」
「そのお餅に水菜とおつゆを入れて」
「そうしてね」
 そのうえでだ。
「食べるんだ」
「そうなのね」
「これがね」
 このお雑煮がだ。
「あっさりしていてね」
「美味しいの」
「色々なお雑煮があるけれど」
 その地域もっと言えばそれぞれの家庭でだ。
「天理教のお雑煮はね」
「そうしたのなの」
「それであっさりしていて」
 それでだ。
「食べやすいんだ」
「水菜とおつゆなのね」
「お醤油を使っていて」
 味付けはだ。
「だしは昆布とか煮干しかな」
「本当にあっさりした感じね」
「だしは違うかも知れないけれど」
「あっさりしているのは事実ね」
「だから食べやすくて」
 そしてだ。
「何杯でもね」
「食べられるのね」
「そうしたお雑煮なんだ」
「そうなのね」
「香織さんがよかったら」
 僕自身は遠慮したけれどだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ