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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第三百三十八話 教会の人達その五
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「同じ学校で同じ学年で琴と雅楽をしています」
「ああ、琴となんだ」
「そちらも」
「そうなんだね、それはいいね」 
 琴と雅楽と聞いてだ、教会長さんは頷いて言った。
「おみち、天理教でも使うからね」
「そういえば」
 香織さんは神殿の祭壇の方を見て教会長さんに応えた。
「琴ありますね」
「天理教の楽器は和楽器だからね」
「琴もあるんですね」
「それで天理高校には雅楽部もあるし」
「有名ですよね、あそこの雅楽部」
 香織さんは教会長さんにそれならという顔で応えた。
「全国トップで」
「雅楽部がある学校自体少ないけれどね」
「その中でも」
「あそこは知られているね」
「演奏聴きましたけれど」
 香織さんの今まで見なかった一面だった、琴と雅楽をしていることは知っていてもそれでも頬を紅潮させて話す顔は本当に見たことがなかった。
「レベルが違います」
「あそこはね」
「私達もお手本にしています」
「そうだね、天理高校は吹奏楽た弦楽も有名だけれどね」
「ああ、吹奏楽も」
「一番上の娘もやってたよ」
 その今大学生の人もだ。
「高校に通っている間は」
「天理高校で」
「そうだったんだ」
「あそこの吹奏楽なんて凄いですね」
「いやいや、娘が凄いんじゃなくて」
「吹奏楽部自体がですね」
「凄いんだよ」
 香織さんに笑って話した。
「そちらがね」
「そうなんですね」
「そうだよ、しかし義和君も彼女さんが出来たんだね」
 今度は僕に温かい顔で話してくれた。
「よかったね、うちの娘はまだ三人共ね」
「そうなんですね」
「一番上の娘は」
 その人の話もした。
「まだ気付かないんだよ」
「そうらしいですね」
「知ってるんだ」
「ちょっと聞きました」
「それ詰所でも有名なんだよ」
 教会長さんは苦い顔でお話してくれた。
「奥華全体でもね」
「大教会単位ですか」
「後輩の子が凄くアタックしているんだ」
「もう誰でもわかる位に」
「そうしているけれど」
「娘さんだけはですか」
「どうしても気付かなくて」
「お話が進展していないですか」
「まあうちの娘はまだ十九で」
 大学一回生でというのだ。
「まだ焦らなくていいしね」
「そうですね、十九ですと」
「平野の方に十九歳で教会長さんになった人いるけれどね」
「それは凄いですね」
 十代で責任ある立場はとだ、僕も驚いた。
「十九歳でそれは」
「二十歳でなった人もいるよ」
「そうですか」
「お家の関係でね」
 教会長さんを務めているそちらのというのだ。
「そうした人もおられるよ」
「奥華には」
「そうなんだ、けれどうちの娘は大学生だし」
 それでというのだ。
「僕も奥さんもいるし今はね」
「勉強ですね」

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