第三百三十八話 教会の人達その四
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「本当に系列で知らない人はいないから」
「お酒のせいで」
「うん、ただカレーを食べたら」
その人はだ。
「お酒飲まないんだ」
「カレーとお酒は合わないから」
「だからね」
「カレーの時はなの」
「あと飲む日も少ないんだ」
これがだ。
「その代わり飲むとね」
「かなり飲んで」
「暴れないけれど」
それでもだ。
「ふらっと何処か行ったり憑依したみたいになったり」
「そんな風だから」
「そちらでは評判悪いんだ」
「そうした人なのね」
「これがね」
「ややこしい人ね」
「そうだね」
僕も否定出来なかった。
「大阪の方の人だからここには来ないけれどめ」
「そんな人もいるのね」
「うん、そういうことで」
こう話した、そしてだった。
そのうえで僕は香織さんを案内して教会に入った、教会に入って神殿に入ると口髭を生やした穏やかかな顔立ちの中年の男の人がいた。天理教の黒い法被姿がよく似合っている。
その人の方からだ、僕を見ると笑顔で挨拶をしてくれた。
「あけましておめでとう」
「おめでとうございます」
「よく来てくれたね」
男の人、この教会の教会長さんが僕に言ってくれた。
「うちに」
「はい、今年もです」
「顔を見せてくれるんだね」
「そうさせてもらいます」
「さっき総帥さんも来てくれたよ」
僕に笑って話してくれた。
「そうしてくれたよ」
「そうなんですか」
「元旦になってからお家の人達がね」
八条家の人達がというのだ。
「来てくれてるよ」
「そうですか」
「毎年嬉しいよ」
「やっぱり人が来てくれて」
「僕もね。教会は誰が来てくれてもいいから」
それでというのだ。
「皆来てくれてね」
「嬉しいですか」
「うん、それじゃあね」
「今からですね」
「参拝してね」
「わかりました、元旦祭は」
僕はこちらのことも尋ねた。
「もう」
「いつも通り終わったよ」
「元旦になってはじめられて」
「もうね、家族は今ちょっとね」
「お休みですか」
「寝てるよ、奥さんも子供達も」
このことも話してくれた。
「朝ご飯までね」
「娘さん達もですか」
「今はね」
「そうですか」
「僕も朝ご飯を食べたら
そうしたらというのだ。
「その後でね」
「寝られますか」
「そうするつもりだよ」
「やっぱりずっと起きていますと」
「しんどいからね、あとね」
「あと?」
「一緒にいる人は誰かな」
「今交際している人でして」
「堀江香織といいます」
教会長さんに笑顔で話してくれた。
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