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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
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な)
ガッチリとした見た目の通り鈴川はパワーもある。そしてセンターを任せられる程の走力もあるため、相手にとってはこの上なく厄介な相手と言えた。
(本当……うちに来ていればよかったのにな、陽香)
マウンドで無表情を貫いている彼女を見つめる。そんな彼女が不意にこちらを向き、目が合う。
(私を気にしている余裕なんかないだろ?お前は目の前の敵を抑えなくちゃいけないんだ)
勝負に戻った彼女を見届けてから、自分と同じポジションを担っている少女に目をやる大河原。
(高い能力……どこでもそつなくこなせるセンスには脱帽するよ。ただ、やはりお前は捕手としては力不足だ)
ランナーを目で牽制しながらサインを送る莉子。その彼女の姿を見ていて、彼女は苛立ちすら覚える。
(ポジションの指示は出したのか?こちらのサインは確認したか?全部お前がやらなきゃ、キャプテンである陽香が補わなければならないんだぞ)
大事な役割も忘れてプレイに入ってしまう少女。常にベスト4に進出しながらなかなか最後には勝ちきれない相手チームを物語っているようで、自然とタメ息が漏れた。
カキーンッ
意志疎通がうまくいかなかったバッテリー。そんな彼女たちの想いを打ち砕くように、白球は高々と宙を舞った。
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