第六十六話 好き嫌いその三十一
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「いさんでいってね」
「そうさせてもらいますね、本当に」
「宜しくね、ただね」
「ただ?」
「阿波野君ずっと海と私かわりばんこに見ているわね」
他のものは見ていないです。
「そうしているわね」
「海好きですから」
「奈良はないから余計によね」
「さっきお話した通りで」
「そうよね、海がないとね」
住んでいる都道府県にです。
「どうしてもね」
「そうそう見られないですから」
「海を見たくなって」
「それで好きになるんです」
「そうよね。海のある大阪でもそうだしね」
「大教会のある八尾って海から離れてますよね」
「昔はもう本当に海なんてね」
勿論私が生まれるずっと前でそれこそ第二次世界大戦とかそうした頃のお話です。今は昔の時代でしょうか。
「遠くてね」
「それでお魚なんても」
「ええ、生で食べるなんてね」
そんなことはです。
「なかったの」
「そうですね、大阪でも」
「八尾市にはもう一つ大きな大教会あるけれど」
天理教ではかなり有名な大教会です、奥華の人達も個性派揃いですがこちらの大教会もかなりのものです。
「そちらもね」
「生のお魚はですね」
「食べていなかったのよ」
「冷凍技術がなかったからですね」
「そうよ、お寿司だってね」
この食べものにしてもです。
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