第十一幕その七
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ですが。
確かな声で今こう二人に告げました。
「ですから」
「ええ、もう帰ります」
「そうします」
二人は憤懣やるかたないというお顔で席を立ちました。
「もういいです」
「ここに来て無駄でした」
「そうですか、ではお送りしますね」
先生は最後まで紳士であってです。
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