167 カトリック界の皇后
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、今、どこにいるの・・・?)
かよ子は好きな男子が頭から離れなかった。そしてかよ子が見た「謎の夢」も気になり続けていた。
りえが杯で出した氷の精霊は氷の壁を作り出した。その氷の壁はとても強固で12人の使徒の攻撃をすべて防いでいた。
「流石、『こちらの世』で最大級の能力を持つ道具ね。でも、神の使徒達の攻撃にいつまで耐えられるかしらね!」
エンプレス・マチルダは使徒達に攻撃を命令する。
「まずいぞ、このままでは氷の壁を保てるのも時間の問題だ!」
「みゆきちゃん、地面を掘れるっ?」
「え、うん、やったことないけど、やってみるよ!」
みゆきはブーメランを地面に投げつけた。地面が爆破して、穴が開いた。
「これで穴を掘れば何とかなるわっ!」
「なるほど、そういう事だね!」
みゆきのブーメランで地の爆破を繰り返す。
「我も手伝うぞ!」
シャクシャインも掘削を手伝った。地面は少しずつ爆破されていく。
「よし、私もっ!」
りえは杯に掘り出された土の塊を杯に入れた。大地の精霊・ノームが現れる。
「ノーム。地面から攻撃できる?」
「任せとれ」
一方、シャクシャインによって瞬間移動したありと阿弖流為、母禮はエンプレス・マチルダの後方に回っていた。
(聖書に出てくる人間だの神だのを操るなんてどこまで身の程知らずなのかしら?私も人の事言えないかもしれないけど・・・)
ありはクリスマス・イブの日に妹のさりが襲撃された現場である名古屋にて赤軍の岡本公三が聖母マリアを召喚した事を覚えている。「神」を操る事はかなり強力な力となる分、敵に回すと対処しきれない。その時、自身がアイヌのカムイを召喚する事でしか対処法がなかった。
(阿弖流為と母禮の能力で強化できるのかしら?)
ありは兎に角、阿弖流為と母禮を信用するしかなかった。
エンプレス・マチルダによって召喚された12人の使徒は氷の壁を容赦なく砕こうとする。
「いつまでもそこで隠れていられると思ったら無駄よ!」
そして氷の壁は粉砕される。
「ははは・・・」
しかし、破壊した氷の壁の先には杯の所有者もその連れもいなかった。
「い、いない!どこに行った!?」
エンプレス・マチルダは赤軍から支給された機械を確かめる。機械は壊れていなかった。そこから出す見聞の能力では皆氷の壁の向こうにいるはずだった。
「こんな事って・・・」
その時、彼女の立つ地が揺れ、地面が砕かれた。エンプレス・マチルダは弾き飛ばされる。
「あああ!!な、何だ!?」
エンプレス・マチルダは弾き飛ばされながら確認する。そこには杯の所有者、そしてその連れ、更には見知らぬ老人の小人がいた。
「この地の精霊を出して地面を進んでいたのよっ」
「な・・・、使
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