40話
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。
そう言った意味では、ガス抜き役にはぴったりな出来事だ。
「まあ、貴公ももう少し肩の力を抜け。働く時は馬車馬の如く動かねばならんからな」
「そうですね。分かりました。では、失礼させていただきます」
デラーズ閣下に敬礼して、PXをカリウスと共に出る。
「ガトー少佐。訓練に戻りますか?」
「いや、デラーズ閣下の言う通り、私は肩肘を張りすぎていた。ここは訓練を止めて休むとしよう」
「分かりました。では、失礼します」
互いに敬礼して別れた。そのまま、私は廊下を自室に向かって歩く。
(ふう。久しぶりの休みか。たまにはゆっくり休んでみるか)
そんなことを考えながら、自室に向かうのだった。
ガトーside
唯依side
私は訓練を終えてシャワーを浴び、巌谷中佐の元に向かう。何やら、私宛に郵便物が届いているとの事らしい。巌谷中佐の執務室に到着したので、ドアをノックする。
コンコンコン
「開いている。入って構わん」
中から巌谷中佐の返事が来たのでドアを開けて中に入る。巌谷中佐に敬礼する。
「篁唯依中尉参りました!」
「うむ。ご苦労。済まんな呼び出してしまって」
「いえ。構いません。それで私宛に郵便物が届いていると、言われて来たのですが?」
「うむ。ちょっと待ってくれ」
カザゴトと机の中を探し始める巌谷中佐。
そんなに小さい物なのだろうか?
「お!あったあった。これだよ唯依ちゃん」
机の上に厳重にされた箱が置かれた。
「い、巌谷中佐!今は勤務中ですから、その様な発言は控えてください」
「ハッハハハ!構わんさ。今は国中ピリピリしているから、こう言った時くらい肩の力を抜きな唯依ちゃん」
豪快に笑う巌谷中佐。相変わらず凄い人だ。
「それで、巌谷中佐。これは、いったい何なんですか?」
「おお!忘れるとこだった。唯依ちゃん、誕生日おめでとう。これは、私からでは無いのだがプレゼントが入っているよ」
「あ、ありがとうございます。この箱の中身は、巌谷中佐が用意した物ではないのですか?」
そう尋ねると、巌谷中佐が1枚の手紙を差し出してきた。それを受け取り封を開けて読む。手紙には、私の誕生日を祝う内容が書かれていた。差出人を見ると、悠君の名前が書かれていた。
「巌谷中佐!!開けます!良いですね?!」
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