38話
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で、満たされる。
「ありがとうございます。しかし、栓抜きが無いからって手刀でビンを切るとは、凄いですね」
「そうかい?鍛え上げれば誰でも出来るさ」
実際、師匠は出来るしな。あの人の場合、滝すら切るしな。
「普通は出来ないと思います」
「まあ、良いさ。それより、何を見ていたんだい?」
手刀云々の話から、話題を変える。先程気になった事を聞いてみた。
「会場の人達を見ていました。簡単に言えば、人間観察ですね」
「それで、何か分かったかい?」
「はい。見ていてとても面白かったです。お酒を酌み交わして、笑う人。戦禍を自慢する人。祝勝会なのに悲しむ人等、沢山の感情が溢れています」
そう言ってホシノ少佐は、オレンジジュースを飲む。何となく、小動物チック見えて可愛らしかったので、頭を撫でる。
「ん?どうして頭を撫でるのですか?」
「うん?可愛らしかったからさ。嫌だったかい?」
「いえ。別に構いません」
そう言ってホシノ少佐は、黙ってしまう。いつの間にか、俺の体にピッタリとくっついていた。別段気になる訳でもないので、指摘しないでおく。
(やはり、私ではまだ魅力が足りないのでしょうか?何の反応も有りません。残念です)
特に喋る事もないので、左手でホシノ少佐の頭を撫でつつ、右手に持っているグラスのワインを飲む。
「あ!ルリルリだ!」
「おい!ヒカル待てよ!」
「置いてきぼりの、行き遅れ」
「イズミ?ケンカ売ってんのか?」
ワインを飲んでいると、全方から3人組の女の子達が近付いて来る。
ホシノ少佐の頭を撫でるのを止める。
「あ!」
一瞬ホシノ少佐が、寂しそうな表情をしたように見えたが、気のせいかな?そんなことを考えていたら、いつの間にか3人組が側に来ていた。
「ルリルリお疲れ!」
「ルリじゃねえか?お疲れ様だな!」
「お疲れ様」
3人組がホシノ少佐に挨拶する。
「お疲れ様です、ヒカルさん、リョーコさん、イズミさん」
ホシノ少佐も、挨拶を返す。いつの間にか、俺から離れていました。
「それで、この人は誰なの?」
メガネをかけた女の子が俺を指差す。その瞬間、会場内から音が消えた。
「ヒカル、不動悠斗准将に指差すなんてやるね。確実に懲罰確定だよ。下手すれば銃殺刑もありうるよ」
「え?どう言うこと?」
「バカ野郎!!!呼ばれた時に会っ
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