第六百三十三話 幸い来なかったその十一
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「それだと」
「そうだな」
「全然民主主義じゃないね」
「カルトも民主主義言うしな」
「それでも民主的じゃない」
「他人を認めない奴なんてだ」
それこそとだ、マチアは断言した。
「民主主義と対極の連中だ」
「そうだよね」
「そしてその連中がこの日本にもいてな」
「そうしてだね」
「例えば日本の皇室を否定するが」
このこと自体は共産主義ならば当然のことだ、階級を否定しているので君主制もまた否定しているのだ。
「北朝鮮はよかった」
「あの伝説の国だね」
「共産主義だが世襲だった」
独裁者が世襲であったのだ。
「そして階級もあった」
「全然共産主義じゃなかったね」
「しかしあの国はよかったからな」
「矛盾してるっていうか」
どうかとだ、マルコはここまで聞いてこう言った。
「馬鹿だね」
「普通に思うな、あと権力に反対するならな」
マチアはさらに話した。
「テロをやってもいいとかな」
「無関係な人を殺してもなんだ」
「いいとか言う馬鹿もいた」
「その馬鹿今いたら被害者の遺族の人に突き出したいね」
マルコは眉を顰めさせて言った。
「目の前にね」
「法律の保護外に置いてか」
「どうなろうが知ったことじゃないよ」
そうした馬鹿はというのだ。
「正直言ってね」
「他人の痛みをわかれ」
「殺された人のね」
「しかも無関係なら尚更だな」
「そうした人のことはいいんだ」
「権力に反対する連中がテロをしてもな」
「他人の痛みや悲しみがわからない」
マルコはさらに言った。
「そしてわかろうともしない」
「権力に反対する連中がしてもな」
「そうした連中は権力を強奪しようとしてるのにね」
「そして権力を持ったら同じことをするがな」
「そうしたことも考えないんだね」
「本当に馬鹿だな」
「そんなのが子供だったら」
自分達のだ。
「まともな親御さん達なら泣くね」
「絶対にそうなるな」
「自分達の子供はこんなに馬鹿かって」
他人の痛みをわからない、わかろうともしないそしてそうした連中が何を考えているのか若し権力を握ったらどうなるかも理解していないまでのだ。
「そしてこんなのを育てたのかって」
「心から泣くな」
「そうなるよ」
そんな輩が自分達の子供ならというのだ。
「誰だってね」
「まともだったらな」
「そんな馬鹿が昔の日本にいたんだね」
「そして多分今も何処にもな」
「いるだろうね」
「そうだろうな、馬鹿はな」
そう言われるしかない輩はというのだ。
「何時でも何処でもな」
「いるよね」
「頭がいい人がいてな」
そしてというのだ。
「馬鹿もな」
「いるね」
「いい人がいればな」
マチアはこうも言った。
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