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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第三百三十七話 天理教の教会その十三

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「刺されることもね」
「あるのね」
「実際にね」
 こう僕に言った。
「巷でもあるってね」
「ああ、浮気したとかで」
「包丁でっとかいう話あるよね」
「よくある話よね」
「親父が子供の頃見たらしいけれど」 
 このことは真剣に話した、そうしたことは絶対にするなということで僕が中学生の時に話をしてくれた。
「浮気をした旦那さんを奥さんが」
「ぶすりなのね」
「もう背中からね」
 こう僕に話してくれた。
「何度も何度も」
「痛そうね」
「それで旦那さん口から思いきり血を吐いて」
 当然刺された場所からも血が出ていたことは想像に難くない。
「瀕死の重傷になったってね」
「死ななかったの」
「危なかったらしいけれど」 
 それも相当にだったらしい。
「何とかね」
「助かったのね」
「うん、けれどね」
 それでもだ。
「そんな事件を見たから」
「それでなのね」
「相手のいる人とお付き合いはね」
「されないのね」
「そこで伊藤博文さんの遊び方も聞いて」
 相手がいる人とは絶対に遊ばないそれをだ。
「今もね」
「相手のいない人とだけなのね」
「遊んでるんだ」
「それが義和のお父さんのポリシーね」
「そうなるね」 
 やはりだ。
「これは」
「やっぱりそうなのね」
「親父はポリシーがあるから」
 このことは確かだ。
「だからね」
「そこは守って」
「そしてね」
 そのうえでだ。
「遊んでお仕事もね」
「されているのね」
「傾奇者ってことだね」
 親父はだ。
「要するに」
「前田慶次さんみたいな」
「うん、あの人みたいな」
 言うならだ。
「アウトローでもね」
「筋は通った人ね」
「だからあれこれ言われていても」
 一族の年配の人達からだ。
「言う人達も嫌ってなくて」
「人気もあるのね」
「人望あるんだ、やる時はやるし」
 びしっとした感じでだ。
「人の道は外れないで筋は通す」
「それで義和にも何かと」
「人生のことを教えてくれるよ」
 学校の勉強は僕はずっと出来ているから俺から言うことはないと言って教えてもらったことはないけれどだ。
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