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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第三百三十七話 天理教の教会その四

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「だからね」
「今からだね」
「どんなものか見せてもらいたいわ」
「うん、じゃあね」
「連れて行ってくれるのね」
「そうさせてもらうよ」
 僕も笑顔で応えた、そうしてだった。
 香織さんを天理の教会に行く道に案内した、その道自体は広くて人も多い。そして教会がある場所もだ。
 人通りが多い、それで香織さんも言った。
「この道は知ってるわ」
「よく行くよね」
「ええ、じゃあ教会に行くのは」
「もうちょっと行ったらで目立つよ」
「そうなの」
「結構以上に広いから」
 敷地面積がだ。
「神殿はそうだから」
「目立つの」
「僕はすぐわかるよ」
「この道結構歩くけれど」
 香織さんはどうにもという顔で言ってきた。
「天理教の教会は」
「あっ、特徴あるから」
 僕はすぐに答えた。
「学園の中の教会と一緒だよ」
「天理教の」
「瓦の屋根で」
 日本の宗教だけあってだ。
「それでポスターとか貼る場所あるから」
「ああ、あの教会の感じね」
「これでわかるかな」
「そういえばああした建物見たわ」
 学園の中にある天理教の教会の様なというのだ。
「かなり大きな」
「そこがね」
「天理教の教会なのね」
「そうなんだ」
 こう香織さんに話した。
「実は」
「そうだったの、あの建物はここからすぐね」 
 香織さんはわかったという顔で僕に言ってきた。
「少し歩いたら」
「着くよ」
「そうよね」
「だからね」 
 僕は香織さんにさらに話した。
「もう少し歩こうね」
「わかったわ、けれど今思い出すなんて」 
 香織さんは今度は自分を責める様な顔になって言った。
「迂闊ね、私も」
「天理教の教会に気付かなかったから」
「学園でいつも見てるのにわからないなんて」
「あそこの教会に言ったことあるかな」
「ちょっと中を覗いた位よ」
「あるんだ」
「あるけれど天理教とはね」
 僕にどうしてもという顔で言ってきた。
「ずっと馴染みがなかったわ」
「馴染みがないと」
 僕は人間自体のことを話した。
「目に入ってもね」
「見えないの」
「それと同じだから」
「だから今思い出したのね」
「そうだよ、お寺や神社も」 
 こうした場所もだ、これまで巡ってきた。
「関心がなかったら」
「気付かないのね」
「そうしたものだよ、だから今思い出したのも」
 香織さんに話した。
「当然だよ」
「私が天理教に馴染みがないから」
「けれど天理教の教会って多いから」
 僕は香織さんにこのことも話した。
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