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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第三百三十七話 天理教の教会その三

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「それでお酒もね」
「飲んで」
「それで初詣だね」
 何だかんだで神仏を忘れない人だ、親父が言うには神仏を忘れると人は色々大事なものに気付かなくなるらしい。
「それもしてるよ」
「お母さんとお二人で」
「楽しくね」
「そうなのね」
「京都の美味しいもの楽しんで」
 そしてだ。
「お正月もだよ」
「素敵な楽しみ方ね」
「そうだね、京都ってね」
「昔ながらの日本が特にあって」
「だからね」
 それでだ。
「お金があったら」
「それでよね」
「それと一見さんでなかったら」
 一見さんお断りのお店も京都ならではだ。
「楽しめるよ」
「優雅な感じで」
「昔の日本ならではのね」
「そうした街ね」
「そうだよ、まあ僕にはね」
 一介の学生にはだ。
「京都でそうして楽しむことは」
「しないのね」
「うん、お金とかじゃなくて」
 例えあってもだ。
「まだ早いよ」
「若いのね」
「もうあそこは人生を結構経験して」
 そうしてだ。
「ああした楽しみ方を理解出来る」
「そうした位になってなの」
「楽しむ場所で」 
 それが京都だと思う。
「まだね」
「義和はそこまではなのね」
「親父位にならないと」
 あそこまで人生経験を積まないとだ。
「わからないし楽しめないよ」
「そうなのね」
「うん、そしてね」 
 僕はさらに言った。
「僕は今は今の楽しみ方を満喫して」
「あっ、人生の経験を積むのね」
「そうしていった方がいいだろうね」
「今こうして」
「そう思うよ。お袋と二人で京都の古い旅館で最高のおせち料理と日本酒を楽しむのは」
 それはだ。
「今の経験を積んでさらにね」
「経験を積んで」
「そしてね」
 そのうえでだ。
「徐々に成長していって」
「そのうえで」
「その時が来れば」
「楽しむのね」
「そうするよ、まだまだ先だよ」
 京都で親父みたいに楽しむ時はだ。
「本当にね」
「そうなのね、じゃあ」
「今はね」
「教会にも言って」
「お顔を出すのね」
「これも経験だし」 
 毎年元旦に行っているこれもというのだ。
「だからね」
「行くのね」
「香織さんもだよね」
「天理教の教会行ったことないの」
 香織さんは僕に微笑んで答えた。
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