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物語の交差点
とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
具、そして池
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実に美しいねえ。まさにビオトープのお手本みたいな池だよ」

ひかげ「栗ちゃん、この池が人工のものだって知ってたの?」

渚「蛍君の家にあったガイドマップを読んだからね」

小鞠「え、そうなの!?」

渚「うん、元は灌漑(かんがい)を目的として造られた溜池だったらしいね」

一穂「ウチも知らなかった…」

渚「一穂さん、ちょっと池の周りを散策してきていいですか?」

れんげ「ウチも行きたいん!」

ひかげ「私も!」

一穂「いいよー。ウチはここで昼寝しとくわ」

渚「ありがとうございます。行くよ、樹々君!」

樹々「はいはい」


渚は樹々たちと連れ立って散策に出かけた。


なっつん「そういえばウチ、釣竿持ってきてたんだった」

ケイト「Oh! ケイトも参加していいデスカー?」

朝霞「私も見学したいです!」

なっつん「いいよ!じゃあ軽トラに釣竿と網とバケツがあるから取りに行こうか」


そしてなっつんたちも釣りに行った。


小鞠「あっ、葉月さん!あっちに猫がいますよ!」

葉月「猫!?どこどこ?」

小鞠「こっちです!」

空:ワタシも行く…。


さらに小鞠たちも猫を追いかけ、グループを離脱した。


蛍「みんなバラバラになってしまいましたね」

なっちゃん「そげねー。空閑先輩は一穂さんと一緒に寝とるし」

卓「」ウン

蛍「夏海さんはどうします?」

なっちゃん「あたし?せっかくやしスケッチでもしようかねえ」

蛍「いいですね!私も見学させてもらっていいですか?」

なっちゃん「そうたい!画板と画用紙ば持ってきとるんやった。もし良かったら蛍ちゃんも一緒に描かん?」


そう言われた蛍は驚いたように目を(しばた)かせた。


蛍「え、いいんですか!?」

なっちゃん「よかよか!1人で描くより2人で描いたほうがずっと楽しいけんね」

卓「」ウン

蛍「ありがとうございます!」



野外活動(フィールドワーク)の楽しみ方は無限大。
ーーーそれぞれが思い思いの時間を過ごした。
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