とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
具、そして池
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付けも何もしていないのにものすごい数の猫が集まっていたのよ」
空:羨ましい…。
なっちゃん「そういうのも『気心知れた仲』っていえるとかいな?」
ひかげ「話しを聞く限りだと気心知れた仲だっていえるんじゃない?」
れんげ「ウチもひか姉と同意見なん。どれだけ動物に好かれているかが大事になってくるんなー」
木陰「それなら私だって森の中で蚊がたかってきたことあるわよ」
ひかげ「それは違うでしょ」
ひかげは『ないない』とばかりに手を横に振った。
木陰「でもどれだけ動物に好かれているかの話しでしょ?私、蚊に好かれているわけだし」
れんげ「で、その蚊をどうしたん?」
木陰「ばちん!」パン!
木陰は手を叩いた。
ひかげ(やっぱり違うやつだ…。)
れんげ「空閑っち、それは『好かれている』とは言えないん」
木陰「そうね、私も薄々気づいていたわ。蚊は私の血を吸いに来ただけで私も蚊が嫌だから叩いて潰しただけ」
木陰「動物と人間って分かり合えないものね」ハァ
ため息をつく木陰。表情に乏しい彼女だがどこか物憂げに見えた。
一穂「そろそろいいかな?出発するよー」
一穂が皆に言った。
ひかげ「14時30分かあ。思った以上に時間経ってたんだなー」
なっちゃん「ホントやね、あっという間ばい」
蛍「次は池に行くんでしたね」
れんげ「姉ねぇ、安全運転でお願いするん」
一穂「あいよー」
一行は再びトラック(の荷台)に乗り込んだ。
ー
ーー
ーーー
-池-
池にはれんげの家から20分ほどで着いた。
一穂「池まで道が通じとらんから少し歩くことになるけどいい?」
池の土手に軽トラを停めた一穂が言った。
朝霞「もちろんですよ!ありがとうございます」
土手を下ること数分、眼前に大きな池が見えてきた。
樹々「あら、ずいぶん広い池ねえ。まるで湖みたい」
れんげ「なっつんはここで“ヒカリモノ親方”を釣り上げたん」
空:ヒカリモノ親方?
なっつん「ウチの家の池に鯉がいたっしょ?あれのこと」
木陰「夏海ちゃんは鯉を飼っているのね。羨ましいわ」
なっつん「え、そうかなー?」
木陰「そうよ。だってその気になればいつでも鯉コクが楽しめるじゃない」
なっつん「そっち!?」ガーン
なっちゃん「空閑先輩、ヒカリモノ親方は観賞用ですけん…」
葉月(春日野先生のピーちゃんといい、なぜ皆は動物の話題になるといちいち食べる方向に話しを持っていくのかしら・・・?)
葉月は不思議に思った。
蛍「そう
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