第三百八十八話
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第三百八十八話 泳ぐ時も
美樹はクラウンの他のメンバーと一緒に準備体操をしてから泳ぎはじめた、クロールをメインに泳ぐがその速さは。
「速いわね」
「そう?」
「うん、あたしもね」
華奈子はここで自分の髪を触って美樹に話した。二人は今は五十メートルのプールの縁に並んで座っている。
「今はこうしてね」
「お団子にしてるわね」
「いつもは長く伸ばしてるけれど」
「華奈子ちゃん体育の時は縛ってるわね」
「縛ってね」
そうしてというのだ。
「美樹ちゃんみたいにするか」
「今みたいによね」
「上げてね」
「お団子にしてるわね」
「邪魔になるから」
だからだというのだ。
「そうしてるのよ」
「そうよね」
「運動の時は」
どうしてもとだ、華奈子はさらに話した。
「髪の毛が長いとね」
「邪魔よね」
「だからね」
「今みたいにしたりしているのね」
「そうしてるの」
「普段はそのままでもね」
見れば華奈子も髪の毛が長くなった、本来の髪型は美奈子とほぼ同じものになっている、
「それでも運動の時はね、あとね」
「あと?」
「お風呂の時も洗うまではね」
その時まではというのだ。
「上げてるの」
「そうしてるの」
「湯舟に浸かるのが嫌だから」
髪の毛がというのだ。
「そうしてるの」
「そうなの」
「ええ、そこは美樹ちゃんと違うわね」
「確かにね」
美樹もその通りと頷いた。
「私はそれでもいいから」
「それぞれね、じゃあまたね」
「ええ、泳ぐのね」
「そうする?」
「それじゃあね」
二人で頷き合ってまた泳ぎはじめた、クラウンの他のメンバーも今は五十メートルのプールでそれぞれ泳いでいる。
第三百八十八話 完
2021・7・22
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